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2008年8月24日 (日)

日本人の知恵

出張の折、待ち時間があったため大分県の杵築市にある
大原邸を見学しました。杵築市は細川忠興はじめ様々な
武将が治め、江戸時代の大半は松平英親以降松平家が
続いた土地柄です。

九州豊後路の小京都と呼ばれる土地です。その松平家の
御用屋敷と言われているのが大原邸です。質素な中にも
威厳のある佇まいです。

入り口にある障子にはお客様の目の高さに松葉を飾ること
で「待つ」思いを表しました。また南天の葉を貼り、お客様
に難が来ないようにします。障子の下部に腰板というもの
をはめ、段差があることを知らせたりします。このようにお
客様中心にきめ細かく配慮に驚きました。

台地の上にあることもありますが、井戸水は大変貴重で
風呂場もたらいで、身を拭く程度、排水は風呂敷で異物を
濾し取り、打ち水や作物に再利用します。炊事は枯葉を
火付けにして、煙は直接かやぶきの屋根へ染み入り、萱
の虫除けも兼ねたようです。実にエコにできています。

天井の一部が屋根へ凹みができていて、仏壇の前(ご先
祖)で弓の鍛錬ができるようになっています。厠の床は畳
張りとなっていて、子供の教育として汚さぬよう注意させる
ためです。全般質素のなかにも機能美があり、お客様と身
内の峻別を意識させるものがあります。

合理的で循環型の生活様式、精神性を大切にする日本人
の知恵に誇りを持つとともに、このDNAを味わっていきたい
と思うのです。


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