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2020/11/22

コロナ後の世界Ⅱ

先日知人から勧められた図書があります。

「コロナ後の世界」

大野和基編 文春新書

2020年7月20日(第一刷発行)

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新型コロナウィルスが国境を超えて

蔓延する中、現代最高峰の知性6人

に大野和基氏が緊急インタビュー。

世界と日本の行く末について問うた。

 

先日の岩村充氏の「コロナ後の世界」の

紹介に続き、Ⅱとして紹介します。

かなり乱暴ですが、気になったところだけ

要約してみます。

 

第一章 ジャレット・ダイアモンド

(UCLA地理学教授)

 

危機はコロナだけではない。

核戦争や気候変動による被害の方がもっと

甚大になるだろう。これら、今我々の眼の

前に迫っている地球規模、グローバルな

崩壊に対し、このパンデミックが共通の

脅威としての認識で一致し、世界が一丸

となって解決することがよい実績チャンス

となるだろう。

 

日本の人口減少が危惧されているが、人口

減少は資源の面でアドバンテージにもなる。

オーストラリア、イスラエル、シンガポー

ルなど人口が少なくても繁栄している国

はたくさんある。人口三千万人で江戸時代

は持続可能な社会だった。

 

日本の問題は高齢化というがそれも違う。

問題は高齢化ではなく定年退職システム。

女性を家庭から解放しよう。

 

第二章 マックス・デグマーク

MIT教授(AI時代の可能性を追求)

~AIで人類はレジリエントになれる~

パンデミックとの戦いは情報戦。接触追跡

などでビッグデータと機械学習が役立った。

AGI(汎用型AI)は危険な面を持ち

「越えてはならない一線がある」私たち

人間と同じ価値観を持ち、人間を大事に

するAGIを「安全工学」的に作ってしま

おうと考えることがよい。機械が人間を

支配する危険な世界は起こりうるだけに、

今のまま無秩序な開発が進み、誰かがしく

じるとそれで人類が終わるようなことに

ならないように工夫する時代になる。

 

第三章 リンダ・グラットン

ロンドン・ビジネススウール教授

(人材論・組織論の権威)

人生百年時代の提唱者。

~ロックダウン生まれた新しい働き方~

 

ロックダウンはこの世の終わりではない。

在宅勤務他でZOOM会議など、若者だけ

でなくデジタル技術が浸透した。

 

コロナで「健康を保ちつつ歳を重ねる」重要

性が認識された。日本はいち早く高齢化に

おけるトップランナー。歳をとることは

ワクワクすることとして捉え、しっかり働き

社会に貢献する存在としたい。

 

三つの無形資産。

「生産性資産」会社や組織に頼らず、価値ある

高度なスキル、キャリアにとってプラスに

なる人間関係等々

 

「活力資産」肉体的・精神的健康。ストレス

マネジメント。家族や友人と楽しん時間過ごす。

 

変身資産」自分と向き合いつつ、自分と

違う年代、性別、仕事、国籍と関わり、その

時々で「将来なりたい」ロールモデルを作る。

 

ポストコロナの四要素

「透明性」「共同創造」「忍耐力」「平静さ」

 

第四章 スティーブン・ピンカー

ハーバード大学心理学教授

(認知科学者、実験心理学者)

~認知バイアスが感染症対策を遅らせた~

 

認知心理学では、人は危険が起こる確率を

客観的な統計やデータよりも、身近なイメージ

やよく聞くストーリーに基づいて判断すること

が知られている。ジャーナリズムはこのネガ

ティブなバイアスを作る。(認知バイアス)

 

「格差」より「機会の不公正(アンフェア

ネス)」に重点を置きながら、楽観主義の方向

が望ましい。幸福感の根本には民主主義の中

で自由に生き、自らの未来を選択できること

などの点を重視すべきだ。

 

第五章 スコット・ギャロウェイ

ニューヨーク大学スターン経営大学院教授

(ブランド戦略とデジタルマーケティング

 連続起業家として9つの会社を起業)

~新型コロナで強力になったGAFA~

 

電気・ガス・水道と同じでかつ高速道路の

料金所のような存在。

 

GAFAのアルゴリズムは中立だが、

人々がつながる最大の要素は「怒り」だ。

それが社会を分断していく

 

GAFAは「われわれはメディアではなく

プラットフォームだ」という。しかし、

実態は人々は今やネットでニュースを見て

いる。

 

二つのインターネット 西洋のインターネット

と中国のインターネット。GAFAとBAT

(バイドゥ、アリババ、テンセント)は、

アフリカ、インドで激突するだろう。

 

これらの次はテクノロジーとイノベーションを

ヘルスケアに投資し、応用する人びとだろう。

 

GAFAの負の側面から目を離してはならない。

 

第六章 ポール・クルーグマン

(ニューヨーク市立大学大学院センター教授

 2008年ノーベル経済学賞受賞)

~景気回復はスウェッシュ型になる~

 

今回のパンデミックはリーマンとは大きく

異なり、いわば「人工的な昏睡状態」だ。

 

だから、ためらわず「バズーカ砲を打て」。

金融緩和策だ。本当のリセッションはコロナ

の猛威の後に来る。だから長く続く。

 

長期間を覚悟し、景気回復はU字でもV字でも

なく、スウェシュ型(ナイキのマークみたいな)

になる。

 

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