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2020/11/26

悪党たちの大英帝国

なかなか惹かれる題名の本ですね。

「悪党たちの大英帝国」 君塚直隆著

(新潮社)

悪いやつらが時代を動かす!数々の悪徳

を犯した一方で、偉大な業績を残し、人々

から支持された「悪党たち」の実像に迫る。

 

*ヘンリ八世(暴君の真実)

クロムウェル(清教徒の独裁者)

ウィリアム三世(不人気な外国人王)

ジョージ三世(アメリカを失った『愛国王』)

パーマストン子爵(「砲艦外交」のポピュリスト

デーヴィッド・ロイド=ジョージ

(「王権と議会」の敵役)

*ウィンストン・チャーチル(最後の帝国主義者)

 

の中からヘンリ八世とチャーチルを取り上げます。

デューダ王朝二代目の君主ヘンリ八世

(在位1509~47)は好色漢で残虐性、消費癖も

激しかった。その一方、ヨーロッパ国際政治に

おいて、戦争・外交両面で影響力を行使した。

 

・海軍を整備し、勢力拡大を進めた。しかし、

スコットランド侵攻失敗し、対仏戦争で大敗した。

さらに、戦費が嵩んだことで、宮廷は破産寸前

となった。

 

・結果的にイングランドの強国化には失敗した。

しかし、ローマ教皇庁と決別して教会を国家の

下に置いたこと、「勢力均衡」

(Blance of Power)というイングランド外交の

基本路線を築いたことなど、イギリスにとって

大切な遺産を残した。

 

ウィンストン・チャーチルは生粋の帝国主義者で

アジアやアフリカの人々に差別意識を持っていた。

その一方、ヒットラーから世界を救った第二次世界

大戦の英雄でもあった。

 

・1940年チャーチルの首相就任時、ヨーロッパ

の大半がナチスの軍門に下っていた。孤立無援

の状況下で彼は演説で国民を力づけ、アメリカ

やソ連と協力関係を築くために奔走した。もし、

彼がいなければ、イギリスもヨーロッパも

ナチスの軍門に下り、世界史は大きく変わって

いただろう。

 

・チャーチルがが第二次世界大戦で発揮した

指導力のあり方には、単にイギリスのとどまら

ない全人類的な平和の構築という考え方がみら

れる。その考えは「大英帝国」というグローバル

な世界が育んだものであり、その意味で彼は

「最後の帝国宰相」といえるかもしれない。

(TOPPONT誌より引用)

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現在世界は、民主主義の危機、格差社会、分断

への道を走っていると言われています。危機は

過去にも、長い間何度も訪れていて、現在の

指導者もその渦中に置かれていることは論を

待ちません。

 

人物の品格は大事ですが、歴史からみた業績

は重要で、歴史を大きく捉え、些末なことに

惑わされぬことも必要だと考えさせられる本

です。

 

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