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2020/07/04

運動は人間を幸福にする

運動と気持ちの高揚の関係は今までも言わ

れてきました。スタンフォード大学の心理

学者のケリー・マクゴニガルさんが記した

「スタンフォード式人生を変える運動の

科学」(大和書房)からポイントをピック

アップします。納得感満載です!

 

◆運動は人間を幸福にする

・運動で「人生の満足度が高まる」

世界的にみても体を良く動かす人の方が

幸福感や人生に対する満足度が高い。

定期的に運動している人は目的意識が強く

日常生活において感謝や愛情、希望を実感

する事が多い。

 

・脳は運動する人に「報酬」をくれる

運動がもたらす心理的な効果は幸福ホル

モンと呼ばれる「エンドルフィン」だけで

はない。他にも多くの脳内化学物質が

活性化するため、活力が湧き、不安が和ら

ぎ、人々の絆が深まる。

 

運動すると気分が爽快になるのは、そのた

めの仕組みが筋肉組織に備わっているため

でもある。筋肉から脳のストレス耐性を

高めるホルモンが血中へ分泌されるのだ。

 

人体の生理機能は身体を動かすことに

「報酬」与える仕組みになっていると

しか思えない。

 

◆持久力が高揚感をもたらす

200万年前大規模な気候変動によって

温度が低下し東アフリカの地勢は一変した。

森林が減りまばらな森や広い草原が出現す

る。原始人たちは以前よりはるかに広い

範囲を移動しなければならなくなった。

走るのに適した身体的特徴が優性になっ

た。

 

・なぜ「ランナーズハイ」が起こるのか?

ランナーズハイを引き起こす脳内化学物質

の一つに「内因性カンナビノイド」がある。

大麻やマリファナのように苦痛を緩和し

気分を向上させる作用がある。

 

・20分の「ややきつい運動」でハイになる

実験によるとジョギング程度の運動が

ウォーキングや全速力の走行よりもカンノ

ビノイドの値が高かった。

 

ランナーズハイが起こるカギは走る行為

そのものよりも中程度の運動の継続にある。

 

◆夢中になる

大麻やドラッグの使用時と同じ神経伝達

物質系の作用によるものだ。

 

・運動嫌いでも6週間で夢中になる

運動はドーパミン、ノルアドレナリン、

内因性カンノビノイド、エンドルフィン

などの脳内化学物質の分泌を引き起こす。

運動とドラッグとの違いは、その作用が

起こるまで運動は時間が掛かる。ジム

での実験では新しい運動習慣を定着させ

るには週4回のトレーニングを6週間継続

する必要があることが分かった。

 

・「鬱病の治療法」としての運動

運動が脳の「報酬系」に及ぼす影響はほぼ

確実に抗鬱作用につながっている。脳は

加齢によって10年毎にドーパミン受容体

が13%減少する。そのために日常の喜び

を感じにくくなるが運動はこの現象を

防ぐ効果がある。年齢が高くなるほど

運動と幸福感および鬱のリスク低減の

関連性が高くなる。

 

◆いまを大切に生きる

心理学では自然の中で行う運動を「グリ

ーン・エクササイズ」と呼ぶ。どんな

運動でも屋外で身体を動かし始めて5分

も経つと気分が明るく、楽観的になる

ことがわかっている。

 

・「安静時の脳」で起こっていること

今から20年前、脳の「デフォルト・

モード・ネットワーク」が発見された。

安静時の脳は全く安静状態でないことが

わかった。記憶や言語、感情、推論など

に関連する脳の多くのシステムが活性化

していた。

 

人間の脳は放っておくと想像上の会話を

繰り広げたり、過去の経験を反芻したり

将来のことを考えたりしてしまう。特に

自分自身のことや人生における目標、

人間関係などについてしつこく考える

傾向にある。

 

・「ネガティブ・バイアス」

ほとんどの人の場合、脳のデフォルト状態

にはネガティブ・バイアスがある。過去の

つらい経験を何度も思い出したり、自分

自身や他人を批判したり心配すべき理由を

しつこく考えたりする。

 

デフォルト状態では心理的な罠に嵌りやす

い。会話や仕事に集中しているときは

沈静化しているが、鬱病の人はこの切り替え

がうまくいかない。脳がこの反芻をやめら

れなく場合もある。脳の報酬系は記憶や

不安についてのデフォルト・モード・ネット

ワークとつながりやすい。「そうだ、もっと

考えろ!」とあおり始め、くよくよ悩むと

何かいいこと(=報酬)がありそうだと脳

が勝手に思い込み始める。

 

このデフォルト状態を鎮静化させるための

最も効果的な方法のひとつは「瞑想」だ。

呼吸に集中すること、瞑想をすること、

マントラを唱えることは、いずれもデフォル

ト状態の中心部分を非活性化することが

脳画像検査によって明らかになっている。

 

私も緊急事態宣言解除後、テニスをいつも

より頻度を上げてプレーしました。身体

の疲労は大きかったけれども、気分的に

は爽快感を経験しました。

 

ただしゲームで負けが込んでくると、安静な

時にデフォルト・モード・ネットワークが

大活躍して気分が重くなり、沈んでしまう

こともありました。その時に静かに瞑想的

な時間を作ると、くよくよとした気持ちが

確かに消えた!効用はあります・・・

 

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ACWORKSさんの写真(PHOTO ACより)

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まぼさん(PHOTO ACより)

 

追伸)2月上旬に訪問した熊本県人吉盆地が

大水害に見舞われました。テレビで見る限り

宿泊したホテルも水没していました。

心よりお見舞いいたします。(7月5日)

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