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2020/06/19

新型コロナ接触確認アプリ

6月19日厚生労働省は

「新型コロナウィルス接触確認アプリ」

(COCOA)をリリースしました。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html

 

「本アプリは、利用者ご本人の同意を

前提に、スマートフォンの近接通信

機能(ブルートゥース)を利用して、

お互いに分からないようプライバシー

を確保して、新型コロナウイルス

感染症の陽性者と接触した可能性に

ついて、通知を受けることができます。

 

利用者は、陽性者と接触した可能性が

分かることで、検査の受診など保健所

のサポートを早く受けることができます。

利用者が増えることで、感染拡大の防止

につながることが期待されます。」

(厚労省ホームページより)

 

世界各国で注目される「スマホ接触

追跡システム」ですが、多くの議論を

呼んでいます。

 

ニューズウィーク誌 6月23日号

特集「スマホで感染監視 あなた

ならどうする」を組んでいます。

ジャーナリストのデービッド・H・

フリードマン氏の記事から取り上げて

みます。アメリカ中心の記事ですが、

大変参考になります。要約してお伝え

します。

 

4月10日に米グーグルとアップルが

連名でスマホの持ち主誰と接触したか

を自動的に追跡できる技術枠組みを

提供すると発表した。

 

すでに韓国ではアプリと監視カメラを

併用し発症以前の感染者と接触した人

を追跡し、成功している。中国、シンガ

ポール、オーストラリアでもスマホ

ベースのシステムを導入済でヨーロッパ

各国も追随する見込みだ。

 

◆アメリカ人には強制不可能

アメリカ人はたとえ自分の生死にかかわる

問題でも政府の介入に抵抗する傾向にある。

マスク着用の義務化でも庶民の怒りが爆発

する国だ。ミシガン州では州知事令に

基づきマスクの着用を求めた警備員が客

に射殺されている。

 

欧州では事情は異なる。オックスフォード

の調査では英、独、仏、伊では68%~86%

がアプリ歓迎という結果がでている。

 

◆グーグル=アップルの提案

個人名や位置情報は記録せずスマホ一台

毎に固有の識別情報を振り、かつ15分毎に

更新する仕組みだ。

 

そもそもユーザ側でアプリをダウンロード

し、自分が感染した場合にその事実を

アプリ入力し、直近の数日間に記録された

接触相手の識別番号を管理者に送信し、

管理者(保健所など)が当該スマホに

「感染の恐れあり」として通知を出す

仕組みだ。

 

医療を国営化している英国なら国民保健

サービス(NHS)が仕切るが、米国で

はNHSに相当する機関がない。CDCは

具体的な指示を自治体に出す権限がない。

 

◆課題はハッキングのリスク

グーグル=アップルの提案は最初から

個人情報を収集しないし集めた情報は

ユーザのスマホ内に保存する仕組みに

なっている。

 

しかし、スマホはハッキングされやすい。

スマホにブルートゥースや無料Wi-fiを

利用した人の情報は多くの事業者が勝手

に収集している。

 

「ブルートゥースを使う接触追跡シス

テムはプライバシー漏洩リスクが常に

存在する」と個人情報保護団体は指摘

する。

 

かくのごとくプライバシーを完全に保護

する「絶対」はない。古くなった情報を

定期的に消去し、パンデミックが終息し

た時点でシステムを無効化するという議論

もあるが、油断禁物だ。

 

9.11同時多発テロ後に「一時的」な措置

として導入された国民監視メカニズムは

19年後の今も使われている。

 

◆その他課題

・壁やガラスを隔てていれば感染リスクは

大幅に下がるがブルートゥースは透過して

しまう。

 

・感染者がスマホを持ち歩いて

いなければ、誰と接触したかわからない。

 

・通知が来なければ安心と思い込むリスク

 

・第三者の悪用

社会を混乱させようと、故意に誤った自主

隔離勧告が大量に発信される。

 

・格差問題

スマホを持たない人(米国人20%)は

移民などの貧困層で彼らの暮らす地域は

感染症が広がりやすい。また持っていても

警察に情報が漏れるのを恐れ、自主隔離に

応じない人も多いだろう。

 

しかし、ないよりはマシで数十万単位の

人に自主隔離を促し、接触者に検査を

受けさせ、感染率を下げるには役立つ

はずだ。

 

◆拡大が収まってからが出番

従来からの対策を総動員して感染率を

制御可能なレベルまで下げ、希望が見え

てくると、接触追跡アプリの出番だ。

「感染者が落ち着いてからならば、

スマホによる接触追跡も役立つ」

あいにく、「感染が落ち着く」日が

いつになるかが見通せないが・・・

 

日本でもいよいよ利用開始(一か月は

試行版)です。わが国では医療体制の

違いや感染事情が異なり、ここまでの課題

はないだろうと思われますが、やはり

プライバシーについては気持ち悪さが

どうしても残りそうです。

 

Dsc_1339

Dsc_1338

紫陽花が似合う梅雨の一日。

植物にコロナは関係ない・・・

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