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2020/04/17

巣籠り生活(3) ~読書編~

緊急事態宣言後10日が経過しました。

過ごし方も皆さんいろいろ工夫されて

おられることと思います。

 

私もこの期間に、日頃気にはなっている

けれども、なかなかトライできない大作

を読もうと考えていると、ふと書店で

目に入ってきた「サピエンス全史」

上下巻(河出書房新社)を読もうと

決めました。

ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之

 

2016年に発行され、2017年にビジネス書

大賞を受賞した話題作です。

 

「我々人類が、他の人類種を根絶やしにし、

力の強い他の生物を押しのけて、この地球

の頂点に君臨できたのはなぜか。その謎を

ホモ・サピエンスだけが持つ『虚構を信じる』

という特殊な能力から読み解き、全人類史

を俯瞰し、その性質ゆえにこれから人類が

たどるであろう未来を予言してみせた。

 

大きな視点と長い人類史というテーマで

2017年大いに話題となり大変気になって

いたものの読む切っ掛けがなかったもの

です。

 

著者の幅広い知識をシャープな切り口なが

ら、分かりやすく表現し、皆が知っている

ものの大きくかけ離れている情報の断片を

うまくつなぎ合わせて説得力を持たせて

いる点に魅力を感じています。

 

「例えば、シュターデル洞窟のライオン人間

とプジョー社の製造した自動車を飾る

ライオンをかたどったボンネットマークを

実在しない人間の能力という文脈で並べ

立てる。

 

紀元前1776年頃制定されたハンムラビ法典

を、1776年に書かれたアメリカ合衆国の

独立宣言と、帝国を支える神話という文脈

で対置している。」

 

訳者の柴田氏によると、1976年イスラエル人

の歴史学者、オックスフォード大学で

中世史、軍事史を専攻、博士号を取得した

著者のハラリ氏はヴィーガン(肉や魚ばかり

でなく、卵やチーズ、牛乳もとらない人)で

瞑想を日常としているそうです。

 

ヴィーガンではあるけれども、間違っても

菜食を宗教に変えて狂信してはならないと

説き、イデオロギーの孕む危険を知り尽く

し、歴史を幸福という観点からも眺めると

いう姿勢があり。サピエンス全史でも幸福

を大切な軸にしている、かつ人間だけでなく

動物までも対象にしていると訳者は説いて

います。

 

内容がとても興味深く、様々な引用事例が

歴史の知識の整理にも役立ち、「そうだった

のか!」というアハ体験にもなりました。

たまにはしっかり時間を取った読書も

なかなかなものだと感じるものです。

 

http://web.kawade.co.jp/bungei/3455/

(河出書房新社オウンドメディアより)

 

次は2018年刊行の「ホモ・デウス」か…

Dsc_1304

柿の木の新しい葉の緑は美しい。

私はこの色が好きだ。

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