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2019/10/04

サブスクリプション

最近「サブスクリプション」という言葉

をよく聞くようになりました。

もともとの意味は、予約(寄付)申し込み

応募、予約購読といったことでしたが、

「製品やサービスなどの一定期間利用に

対して、代金を払う方式」ということで、

使われることが多くなりました。

 

そんな略称「サブスク」について書かれ

た本「サブスクリプション2.0」

ー衣食住すべてを飲み込む

       最新ビジネスモデルー

(日経BP)日経クロストレンド編

から、すこし深めてみたいと思います。

 

私が以前ご紹介したことのある「シェア

カー」やレンタルなどもこの部類に入り

ますが、本書ではこの5~10年で衣食住

すべてのモノの売り方、買い方が一変

する可能性を秘めているという洞察を

しています。

 

◇進化するサブスクリプション

①3つの新潮流

・メーカーの参入

従来は小売り・サービス業が中心だった

のがメーカー本体が自社製品のサブスク型

で提供する動き

・シェアの概念導入

昨今の「所有から利用へ」の消費者ニーズ

に即したサービスの登場

・個別カスタマイズ化

従来の頒布会「今月は〇〇産の桃お届け」

のように会員に一律サービスだったものが

利用者の嗜好に合った個別サービスを提供

するものが出てきた(いわば2.0)。

 

②衣:ラクサス・テクノロジーズ

   「ラクサス」

エルメス、ルイ・ヴィトンなど53ブランド

3万点の高級バッグを月6,800円で好きな

だけ利用というもの。

スマホで選んで、往復送料無料

 

しかし、3万点が多すぎて選べない。

そこで、AIを使い、日ごろから利用者へ

履歴や画像等の好みを把握して、優先的

に表示して選びやすくしている。

 

③食:金の蔵「プレミアム飲み放題定期券」

三光マーケティングフーズが提供する

金の蔵月額4,000円で店の公式アプリから

飲み放題定期券を購入、通常店の飲み放題

は2時間で1,800円、それに対し、一日

当たりの金額は130円に抑えられる。

順調にダウンロードが伸びている。

 

④住:アドレス「ADDress」

「全国好きな場所に移動しながら仕事・

生活したい」「週末は都心を離れて

田舎暮らしや読書を楽しみたい」と

いうノマドなライフスタイルをかな

えるサービスだ。

 

年会費48万円(月4万円)の利用料で

1親等以内で利用できるので、家族で

滞在できる。

 

各拠点は地方の空き家や遊休別荘を

募って購入またはサブリースで確保し、

リノベーションする。リビング、キッ

チン、家具、Wi-Fi、光熱費、アメニ

ティ、清掃まで料金内で提供する。

18年に30人募集に1,100人の応募が

あった。

 

⑤動:トヨタ自動車「KINTO」

2019年2月にトヨタの新車を月額料金

で乗れるサービスを発表した。

「KINTO ONE」はプリウスからクラ

ウン等5種類から1車種を選んで3年間

乗り続ける。プリウスだったら、

月額49,788円~59、832円だ。

(2019.10増税前)

一方[KINTO SELECT」はレクサス専用

で、月額194,400円だ。(同)保険・

税金は料金に含まれ、利用者は駐車場代

とガソリン代のみを負担すればよい。

 

⑥楽:U-NEXT 「U-NEXT」

いつでもどこでも映画やドラマが見放題

月額1,990円と高めの料金ながらも、

高評価。コンテンツの豊富さ(映画・

ドラマ8,000作品、アニメ2,000作品)

がポイント。Amazonプライムビデオとの

差別化を図り、映画・アニメ好きのユーザ

に絞っている。

 

◇撤退例も

 

①AOKIホールディング

サブスク型スーツレンタルを開始したが

撤退を余儀なくされた。ターゲット層は

20~30代だったが、実際のユーザーは

40代だった。

 

つまり今までのスーツの購買層を食って

しまった。

 

②カミソリの定期購入サービス

「Tokyo Shave Club」は2018年に撤退

した。

アメリカのモデル(Dollar Shave Club)

を導入したが失敗した。要因は以下だ。

 

・カミソリの購入環境の違い

日本ではどこでも買えるが、アメリカは

カギ付きのケースから出してもらうこと

も多く、宅配サービスに関するありがた

さが違った。

・初期プロモーションの不発

アメリカでは、youTubeに創業者が登場

しシックとジレットにけんかを派手に

売って、

「君はブランドのカミソリに尽き20ドル

も払うのかい?」とやった。

 

日本では地道に定期購入のメリットや

豆知識を訴求したが不発に終わった。

 

サブスクブームとはいえ、サブスク型に

切り替えさえすればいいというものでは

ない。充分な自社で展開する場合、どこ

に課題や難点があるか業界を問わずヒア

リング、シミュレーションが必要なのは

言うまでもない。

 

シェリング・エコニノミーや「所有から

利用へ」というのは、肌身で感じていまし

たが、さらに進んでいくものと思います。

試行錯誤がさらにさらに続き、気が付いた

ら、当たり前になっていくというもの

かもしれません。

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