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2019/10/17

やっぱりすごい!ドラッカー

P・F・ドラッカー博士は私の生涯の師と

して、氏の著作の多くを読んできました。

ロングセラーである

「プロフェッショナルの条件」

ーいかに成果をあげ、成長するかー

(上田惇生編訳 ダイヤモンド社

 2000年6月発行)

を改めて読んでみました。

 

どうすれば一流の仕事ができるのか

自らをマネジメントし、成果をあげ、

成長するために行うべきことをまと

めています。以下要約します。

 

 

西洋では数百年に一度際立った転換が

起こる。社会は数十年かけて新しい時代

のために準備をする。ルネッサンス、

産業革命を経て今日、ポスト資本主義社会

への移行だ。

 

◇私の人生を変えた経験

①目標とビジョンをもつ

私は、80歳でオペラを書いた

作曲家ヴェルディの姿に感銘を受けた。

いつまでも諦めずに、目標とビジョンを

持って完全を求めていこうと決心した。

②神々が見ていると考える

神々がしか見ていなくても完全を求める。

私ははその大切さをギリシャの彫刻家

フェイディアスの物語で学んで以来、

肝に命じた。

③新しい仕事が求めるものを考える

私は保険会社から投資銀行に移ったとき、

仕事が前職のままであることを注意さ

れた。以来、新しい仕事を始めるたび

に、今の仕事で成果をあげるには何を

すべきかを自問した。

④成長と自己変革を続けるために

上記の体験を通じ、人生でずっと成果を

あげてきた人たちを観察し、何が成功を

もたらしたかを聞き取った。

その結果、ビジョンを持ち、努力を続け

ることこそ、老いることなく成熟するコツ

である。この人々に共通するのは日常生活

のなかに継続学習を組み込み、常に新しい

ことに取り組んでいることだ。

 

◇自らの強みを知り、集中する

①強みは何か

誰でも強みを分かっているつもりである。

だが、たいていは間違っている。

わかっているのはせいぜい弱みである。

何事かを成し遂げるのは、強みによって

である。弱みによって何かを行うことは

できない。

強みを知る方法はひとつしかない。

「フィードバック分析」だ。何かをすると

決めたら、何を期待するかを書き留めて

おく。一年後にその期待と実際の結果を

照合する。こうして二、三年のうちに自ら

の強みが明らかになる。この強みこそ重要

である。

②価値観を優先する

自らをマネジメントするには強みとともに

自らの「価値観」を知る必要がある。

1930年代投資銀行で強みを発揮し成功して

いたが、辞職した。

それは、興味の対象が「お金」ではなく

「人」にあることが分かったからだ。

③時間を無駄にしているヒマはない

成果をあげるための秘訣をひとつあげれ

ば、それは「集中」だ。成果をあげる人

は、最も重要なことから始め、しかも、

一度にひとつのことしかしない。

④古くなったものを整理する

集中するための第一の原則は、もはや

生産的でなくなった過去のものを捨てる

ことである。そのためには仕事を定期的

に見直し、「これは価値があるか」を

自問し、答えが「ノー」であるならば、

仕事の成果や組織の業績にとって、真に

意味のあるも仕事に集中するために、

それらのものを捨てる。

 

◇人生をマネジメントする

歴史上はじめて人の寿命が組織の寿命

より長くなった。

①第二の人生を設計する方法

三つある。

第一は文字通り「第二の人生をもつ」

転職したり、出直してまったく違う職業

につく。

第二は「パラレル・キャリア」今の仕事

を続け、もうひとつの世界をもつ。

例えばNPOで働くなどだ。

第三は「ソーシャル・アントレプレナー」

(篤志家)になる。仕事は続けるが、

それに割く時間は減らす。そして新しい

仕事、特に非営利の仕事を始める。

②第二の人生の意義

知識労働者にとって第二の人生を持つ

ことは重要である。誰でも仕事や人生に

挫折することはありうる。

逆境の時こそ、第二、第三の仕事が大きな

意味を持つ。例えば42歳のエンジニアが

現在の仕事でうまくいかなくなる。だが、

もう一つの仕事、教会の会計責任者として

頼りにされている。あるいは家庭は壊れた

がもう一つのコミュニティーがある・・・

成功する人もいれば失敗する人もいる。

そこで、一人一人にとって何かに貢献し

意味あることを行い、ひとかどの人物に

なることが重要な意味をもつ。

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この本は2000年に刊行されましたが、

ドラッカー博士が述べ、書いてきたことを

まとめたものであり、1909年生まれの

氏がずっと以前から洞察してきたこと

のまとめです。

 

その慧眼に敬意を表するものですし、

私の人生に「喝!」を入れてくれるもの

でもあります。

 

※この度の台風19号で被害に遭われた

方々にお見舞い申し上げます。私の住む

川崎市でも多摩川の氾濫で多くの方が

被災されました。

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