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2019/07/25

ソーシャルメディアの本質(上)

ここ数年私も含めほぼすべての人がスマホ

を持ち歩くようになりました。どこに行っ

ても、スマホを見続けている人を見かけ

ます。この現象は過去にも取り上げまし

たが、今までその未知なる弊害を漠然と

懸念してました。

 

特にソーシャルメディアについてを鋭く

考察した本を見つけました。

「今すぐソーシャルメディアを削除すべき

10の理由」というショキングな表題の本

です。

 

著者はコンピュータ・サイエンティスト

にしてバーチャルリアリティ研究の大家

ジャロン・ラニアー(亜紀書房)氏です。

 

長文なので、以下要旨を二回に分けて

ご紹介します。

 

◇ソーシャルメディア企業の創業者

 たちの告白

インターネットを含むデジタル技術は

世界を圧倒的に変え、便利になった。

特にソーシャルメディアが駆使する

「アルゴリズム」は人々の行動を簡単に

操れるようになった。

 

フェイスブックの初代社長のショーン・

パーカーは言う。「写真や投稿・・・に

誰かが『いいね』をしたりコメントを

書いたりするから・・・社会的評価のフィード

バックループができる・・・私たちハッカー

がいかにも思いつきそうな仕組みだ。

・・・ソーシャルメディアは人と人の、

そして人と社会の関わり方をすっかり

変えてしまい・・・そしておそらく思いも

つかない形で生産性を低下させるだろう。

子供たちの脳にどんな影響を与えるかは

神のみぞ知るところだ」

 

また、同社副社長だったチャマス・パリハ

ピティアは次のように語る。「私たちが

作り上げた、ドーパミン主導の短期的な

フィードバックループは、社会を破壊し

つつある・・・今や社会には礼儀正しい

会話も協力も存在しない。あるのは偽情報

と歪曲された真実だけ。・・・私は罪悪感

でいっぱいだ。人間関係の土台を蝕みつつ

ある。・・・唯一の解決策は、ソーシャル

ネットワークというツールを使わないこと

だけだ」

 

◇ソーシャルメディアへの依存

依存は人をおかしくする。ある特定の

行動をするたびに必ず報酬を与えられた

人は、その行動を繰り返すようになりや

すい。

 

ソーシャルメディアへの投稿を褒められ

ると、人はもっと投稿するようになる。

一見なんでもないようだが、これこそ

ソーシャルメディア依存の第一歩となる。

 

シリコンバレーの人間はこの状態を

「エンゲージメント」という体裁のよい

名で呼ぶが、自分の子供にはそうならない

よう自主性を尊重するシュタイナー学校

へ通わせ、通常電子機器の使用を禁じて

いる。

 

◇あなたを最低の人間にする

依存症の人は苛立ちやすく、自分が置か

れた状況へ不満を募らせる。自分は恵まれ

ていないと感じ、他社から認められたくて

仕方ない。

 

不吉な前兆ばかりを見つけ、自己中心的で

自分の世界に閉じこもるために、他人が

何を考えているかに目を向ける余裕が

ない。重症のソーシャルメディア依存者

にはこうした変化が認められ、破滅的な

ギャンブル依存症の人々のようだ。

 

さらに興味深いのは、彼らが実は苦しみ

を求めているように見える点だ。苦しみ

は彼らの欲求を満たすために欠かせない

ものなのである。

 

ギャンブル好きは勝てない状態に依存し

ているのではなく、負けるかもしれない

不安感に依存している。

 

同様に、ソーシャルメディア依存者も

奇異なほど怒りを爆発させるようになり、

まるでけんかになることを期待している

かのごとくに。

(下)に続く・・・

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