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2019/07/26

ソーシャルメディアの本質(下)

前回(ソーシャルメディアの本質(上))に

続きます。

 

◇BUMMER(バマー)マシン

私は、デジタル世界をすべて捨て去るべき

だとは思っていない。その多くはとても

素晴らしい。問題は他人を思い通りに操る

ビジネスモデルにある。今のデジタル広告

企業は、ユーザ一人ひとり行動を変えたか

どうかを刻々と評価し、各ユーザのニュース

フィードに配信される情報には微調整が

加え続けられる。

BUMMER=Behaviors of Users

               Modified, and Made into

               an Empire for Rent

 

◇BUMMERの6つの特徴

①注目を集めることに熱中させ、

 最低の人間を世に蔓延らせる

オンラインになると、不可解で下劣な

振舞いをする人がよくいる。なぜか?

最低の人間ほど注目されるからだ。

 

②人々の生活を監視する

今やだれもがSF小説そのものの監視

社会を生きている。ほとんどの場合、監視

はスマホを介して行われ、一人ひとりの

趣味、行動、他社との関わりのデータが

常に収集されている。

 

③コンテンツを無理やり押し付ける

押し付ける・・とはあなたが見るべきものを

アルゴリズムが決めているという意味だ。

 

人間は本来社会的知覚を頼りに暮らす。

つまり私たちは他人の反応に注目し、それ

を参考に暮らす。だが、誰もが自分だけの

世界を見ている現在、私たちが周囲に出す

シグナルが相手に伝わらなくなってきている。

 

公共の場にいる時を考えてみるといい。

誰もがスマホを見ているとき、周囲の人が

何をしているか分からない。スマホをどこか

にやらない限り、共通の世界を創り上げられ

ない。

 

④人々を操縦し、できる限り不快な行動

 をさせる

操縦の目的は人々をオンラインにもっと

縛りつけることだ。だが、それだけでは

ない。

 

例えば電子機器で読書をしている時、

その行動は他の人々の読書行動と比較

され、分析される。そして、あなたと

読書行動が似ている人が、ある広告を

見てそれを買ったなら、あなたにも同じ

広告が配信される可能性が高い。

 

⑤悪意ある最低最悪の誰かが人々を操る

 のを手助けして、利益を得る

BUMMERによる操縦の威力はかなりの

ものだ。そのために企業や政治家にとって

BUMMERへの支払いを渋ることは自殺行為

だ。世界規模の恐喝が行われているような

もので、支払額は世界的に高まっている。

 

⑥偽物の暴徒と偽物の社会

BUMMERはフェイクパースンを育てている。

あなたもオンラインで関わっている。

 

例えば、高評価のレビューが多いという

理由で何かを買った時、その好意的な

レビューの大半は存在しない人間による

ものだ。検索エンジンで医者を見つけた

時も、その医者が検索上位に表示されたの

は、その医院に関わりのあるフェイクパー

スンがたくさんいるからだ。

 

◇失われた「心の理論」

その人がどんな体験をしたかをもとに、

相手を理解する能力のことを「心の理論」

と呼ぶ。理論を持つ人は他人の頭の中で

何が起きているかを自分の頭で想像する

ことがきる。

 

誰かの表面的な行動だけをみて、どんな

体験がその人にその行動を取らせている

のかわからなければの誰かに対して

心の理論を働かせることはできない。

 

BUMMERは人々を誘導してその記録の

普遍性を破壊するノイズを追加させる。

例えば、警官が発砲する直前の映像を

撮影した動画があれば、BUMMERに

導かれ、様々に編集され、一部が削除

され、故意に意味を捻じ曲げられた

動画が延々と投稿され続ける。

 

そのように私たちは自分以外の人が何を

見ているのかかつてないほど見ていない。

お互いを理解する機会がすくなくなって

いる。

 

◇アラブの春

当時シリコンバレーの人々は自分たちの

手柄だと考えていた。フェイスブック革命

とかツイッター革命といってカイロの

広場で独裁政権と対決する様子を画面

で見ていた。

 

民主主義という言葉が安易に飛び交った。

オンラインの力が世界を良くするとシリ

コンバレーの人間は考えた。

 

しかし、その後エジプトはどうなったか?

権力を握ったのは過激な政治家で、立ち上

がった若者で人並みの仕事を得たものは

ほとんどいなかった。

 

◇BUMMERの天国

BUMMER企業のエンジニアの中に、企業

にとっての最優先事項は同世代の人類へ

の貢献ではなく、将来地球を受け継ぐこと

になる人工知能の開発であると信じるもの

が多い。

 

彼らが監視し、行動修正の方法を検証し

続けているのは、恐らく将来のAIの知能

モデルを収集するためだ。

 

大手テクノロジ―企業の重役が人類がAI

にとってかわられるシンギュラリティの

可能性について語られることも普通に

なったが、実にばかばかしい話である。

AIはかつて研究資金を国からの助成金を

得るための作り話だったのだ。

 

AIは夢想であり、コンピュータ科学者が

コードについて語る空想物語に過ぎない。

AIには何が、成功かを計る客観的基準が

ないのだから・・・そもそもどのプログラムを

人工知能と呼ぶかを誰が決めるのだろう?

 

ソーシャルメディアから離れ、それがシリ

コンバレーの人間に進路を変えさせること

につながり、人生の舵を自分でとれるよう

になってほしいものだ。

 

 

これらを読んでいて、ジョージ・オーウェル

の「1984」の世界、C国の総監視社会の

行く末を連想してしまいました。

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