« 時代の区切り | トップページ | 新入社員との対話 »

2019/04/09

平成の経営

桜咲く4月1日、平成の次の元号は「令和」

と発表されました。平成の世は今月いっぱ

いとなりました。

様々なメディアで「平成という時代は?

特集」が組まれています。このブログ

では、伊丹敬之氏が書いた「平成の経営」

(日本経済新聞出版社)から平成の時代

を振り返ってみます。

 

私は平成の時代とともに幹部社員となり、

平成の間マネジメントの視点でビジネス

に携わってきました。わが身の振り返り

にも役立ちます。

 

◇1989~1998年 バブル崩壊と金融崩壊

>バブルという宴

86年ごろから銀行の過剰貸出が始まり、

4年間で140兆円の貸出残高増があった。

日経平均は89年には85年の3倍になった。

89年大納会に38,915円を付けた後、90年

から株価の大暴落、地価は91年にピーク

を付けた後暴落した。バブル崩壊である。

 

私はこの頃現場営業の仕事で、キリキリ

舞いさせられ、ITビジネスを通して金融

機関を担当していましたが、周囲のバブ

ルな姿を間近で他人事のように見ていた

記憶があります。

 

>地価の大幅下落で、不良債権のマグマ

 が爆発

バブル崩壊のきっかけは大蔵省、日銀

による金融引き締めと不動産融資規制

だった。1989年公定歩合の引上げを

皮切りに、大蔵省は不動産融資総量

規制という通達を出した。それらに

影響され、不良債権により

住専問題や97年11月三洋証券、北海道

拓殖銀行、山一證券と次々に破綻し、

世の中が騒然としていた。98年には

日本長期信用銀行、日本債券信用銀行

が破綻認定され国有化の道を歩んだ。

 

私はこの時代も一貫して金融業界担当と

して慌ただしく顧客情勢を報告しながら

働いていました。IT業界はむしろPC化、

インターネット等の技術革新への対応に

大きく揺れ動いていました。

 

◇1999年~2008年 産業迷走、リーマン

 ショック

>ITバブルの崩壊、電機迷走、米同時多発

 テロ

99年から円高が進み、98年8月に1ドル

144円だったものが99年12月には102円

になる。日本の輸出産業は低迷する。

しかし、米のITバブルのおかげで00年輸出

は電機を中心に持ち直すものの、バブルは

すぐに消え、アジア勢の台頭もあり、電機

の長期低迷が始まる。

 

01年同時多発テロが発生すると株式市場

も暴落し、東証も17年ぶりに1万円割れ

を起こした。

 

>束の間の成長とリーマンショック

2003年から日本企業の業績は好転する。

その背景は為替が1ドル110円台で安定

していたことと中国への輸出の伸びが

あった。多くの人がバブル崩壊から

回復しつつあると感じた頃、08年9月

にリーマンショックが再び、日本企業を

どん底へ突き落す。

 

私はこの頃、ITバブルの後始末をして

いました。過剰受注、不採算開発案件

の整理でとてもつらい長い日々でした。

 

◇2009年~2018年 どん底からの回復

>史上最高の円高

11年3月には東日本大震災が日本を襲い、

同10月には1ドル75.3円を付け、同年

8月米国債も最上級格付けから滑り落ちた。

 

>輸出の回復と海外生産の拡大

12年に円高が終わり、円安に転じると輸出

が急速に回復した。背景には日銀の異次元

金融緩和政策と安倍政権のアベノミクスが

その背景にあった。堅調な輸出とあわせ、

海外生産も拡大。09年78.2兆円だった

海外生産が16年には123.6兆円にまで

拡大。

17年度決算は最高益の企業が続出。原油安

の後押しもあった。

 

リーマンショックの後はITのサービス化に

関わり、ビジネスマンとしての仕上げに

思い切って悔いなく、様々な変革を実行、

それなりの業績を残せ、大変充実した生活

で会社員を締めくくることができました。

 

◇正解、技術、ヒト、カネの30年

 

>国際秩序の大変化

平成の始まりとともに冷戦構造が終わり、

中国の開放政策が始まった。企業活動の

グローバル化が始まったが、日本企業の

プレゼンスは相対的にかなり小さくなっ

た。

 

89年から2017年の29年間でGDPが日本は

1.4倍、米は1.9倍、中国は12.6倍となっ

た。フォーチュン誌のトップ500に95年は

149社で米の151社に次いで2位だったが、

18年には52社に減り、中国に抜かれ3位と

なる。

 

>為替に振り回わされた日本企業

30年間に160円近辺から75円まで2倍の

振れ幅に見舞われた。

 

>海外現地法人の売上が輸出の1.8倍に

ただし、海外直接投資残高のGDP比で

は日本28.4%、米34.3%、独39.3%

中国24.3%。まだまだ海外投資の余地が

ある。

 

>アメリカ依存から米中均等へ

現法の売上97年には中国1.9兆円、米19.8

兆円09年には米中共に19兆円と同額に

なった。

 

>ITとインターネットで敗れた日本

日本の敗因はソフト人材供給量の少なさ

だ。15年には米は学士修士合計9万人

以上、一方日本は同1万2,000人。

圧倒的な差だ。

 

>積み上がる自己資本と増えない投資

自己資本比率が99年の19%から17年には

41.7%。設備投資/償却前経常利益比率

は30年間一貫して減少している。リスク

に対して慎重になっている姿が見える。

 

私はITが主力の電機業界の企業の営業

前線に一貫していましたが、まさに上記の

傾向が顕著で、この15年リスクを取らない

マネジメントを行ってきたとあらためて

振り返るものです。マクロに平成の自社の

ビジネススタイルを総括したのも同様の

こととなりました。

 

 

************************************************
※私のKindle本(電子出版)の紹介
  
旬ブックス 「会社員のための五十才からの生きかた」シリーズ

①「会社員が定年後充実した生き方をする
ための四つの習慣」

 ~会社員のための
     「五十才からの生きかた」~
  2018年6月発売 
     
②定年後でもできる!
    Kindle本「セルフ出版」

  ~初めてでもWordだけで
         電子書籍が出せる~
  2018年8月発売

③「定年後」憂鬱を感じたら
 ~ある定年退職者のケース~

  2018年11月発売 
  
いずれも ¥99 または 
Kindle unlimited 
(¥980月額制で無料ダウンロード)


今後の参考のためにも書評をいただけると
大変ありがたいです。よろしくお願いします。

PC版画面なら右上の「著書」クリック、

またはアマゾン本で「渡辺俊一」で検索する

と見つかります。

kindleソフトをダウンロードすると、

専用端末でなくても、PCでもパッド
でもスマホでもご覧いただけます。
***********************************************

 

 

 

 

 

|

« 時代の区切り | トップページ | 新入社員との対話 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 時代の区切り | トップページ | 新入社員との対話 »