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2019/01/22

「幸福学」再考

「幸せとは何か」は人類が二千年以上
にわたって特に偉大な思想家たちが
論じてきたお題だといわれています。

「幸福学」ハーバード・ビジネス・レビュー
編集部編(ダイヤモンド社)

お題が大きいので、名論文をまとめた
同書から3つの論考を紹介し考える
ことにしてみます。

皆さまは①~③の言葉に対してどう
お感じ
になるだろうか・・・

忙しい方はどれかひとつでもご自分の
お考えと較べてみてほしい・・・
何か気づきがあるかもしれません。


①「職場での幸福は重要である」
 アニー・マッキー (ペンシルバニア大学
 教育大学院シニアフェロー)

人はかつて職場で成功するうえで幸福感
はいらないと考える人が多かった。

「エンゲージメント」(意欲や愛着、一体感
など)を持つ人はより懸命にそしてより
賢明に働く。

<エンゲージメントを高める3要素>

・将来に向けた有意義な展望
 個人的な展望と組織の展望が結びついて
 いる
・意義のある目的
 自分の仕事は重要であると感じたい
・素晴らしい人間関係
 上司や同僚とギクシャクしていると
 実につらいものだ

職場での幸福は重要だ。これらは個々人
がやるべきことだ。そして、リーダーの
役割は従業員が活躍できる環境
をつくる
ことである。

>「エンゲージメント」は日本の職場が大事
にしてきたことですが、私の感覚では、
平成が始まったころから、目標管理制度
に伴う人事制度は個人に重きを置いて
業績の悪化もあり、その良さを破壊して
きたようにも思えます。

私の経験でも個人と仕事の「幸福」相関は
チェックすべきポイントです。


②『「否定的な感情がない」ことが「幸福」
 ではない』

ジェニファ・ーモス(プラスシティ・ラボ
共同創設者)

・ある日、私の世界が傾いた

夫が突然重い病気にかかり、プロスポーツ
選手生命が断たれた。

いつも陽気で、喜び、満足しているのが
幸福な人だという考えは誤解だ。悪い事態
の中に良いことを見出し、別の見方で見る
ことで、幸せで豊かな人生が実現する。

心理学者セリグマン博士が説くPERMA
:ポジティブな感情 安らぎ、感謝、喜び
  希望、好奇心、愛・・・
:エンゲージメント 没頭すること・・・
:関係 他社と有意義で肯定的な関係を
  持つ
:価値ある理念のために行動する
:よりよい自分になるための努力の継続

・幸福は誤解されている

幸福は捉えどころがなく、ともすると
幸福を追い求めてしますが、それは追い
つける保証のないものを追いかけて
いる
ことだと分かる。

幸せになれるのは仕事に没頭している時
や高い目標に努力している時など、幸せ
になりたいという思いを忘れている
ときだ。

>大いに共感します。


③幸福追求のパラドックス
アンソン・ビアード(HBRシニアエディター)

幸福について書かれた記事や本を読む
ことほどうんざりすることはない。あまり
にも多くのアドバイスが氾濫している
からだ。

ネガティブな感情すなわち心配、不満、
怒り、失望、罪悪感、嫉妬、後悔・・・
により満たされない思いを抱える。

幸福について書かれた膨大な書物が
そんな感情から救ってあげようと語り
かけてくる。私にはいつもハッピーな
気分など想像できない。

・幸福追求への反対運動が起きている
2009年あたり「ポジティブ病の国アメリカ」
等でポジティブ思考の飽くなき追求と
その弊害を論じる本が出た。

ハッピーでなくてはならない、ポジティブ
に考えなくてはならない・・・という強迫観念
への抗議と考えることができる。

・目指すべきは「長期的な成長」
私たちは「幸福の追求」というが、本当に
目指しているのは「長期的達成」という
べきものだ。

セリグマン博士はflourish(フラーリッシュ)と
呼び、ポジティブな感情は没頭、つながり
生きる意味、達成などと並ぶフラーリッシュ
の一要素だとする。これは誰も否定でき
ないだろう。

幸福になろうと説く専門家のほとんどが
間違っているのは、日々の暮らしで幸福
を感じていれば、長期的な達成につながる
と主張する点にある。

たくさんの喜びを見出すことにわざとらしさ
を感じる私のような人たちはそうなれそう
にもない。自己啓発書より長期的達成を
目指したい。そこに幸せがあるはずだ。

>ポジティブ思考が強迫観念になる部分
には大変共感しますが、「日々の暮らしに
幸せ(感謝)を見出す・・・が誤り」には少々
抵抗も感じます。

長文で理屈っぽくなりましたが、要点は
「幸せは求めるものではなく、高い目標や
大切なことを行っているプロセスそのもの
に潜んでいる」のかもしれません。


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