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2018/06/17

感情の敏捷性(EA)

人生においては、行く先にどんな試練が待ち
受けているかを知る手立ては少ない。厄介
な人間関係を避けられるように、何かが
見守ってくれるわけでもない・・・

の出だしではじまる本書「EA ハーバード流
こころのマネジメント~予測不能の人生を
思い通りに生きる方法~」 
スーザン・デイビッド著須川綾子訳
(ダイヤモンド社)を取り上げてみます。

感情という厄介なしろもの、取り扱い注意
につき、分かりやすい取説が必要ですね。

「私たちにあるのは感情だ。恐怖、不安、
喜び高揚感。それは人生の複雑な流れを
うまく進んでいくための進化した神経系統
である。

豊かな人生を送るために自分の感情を
意識的に扱い、受け入れ、折り合いをつ
ける術が「EA Emotional Agility (感情の
敏捷性)」である。軽快さという意味合い
もあるかもしれません(筆者注)

◆ステップ1 「向き合う」

 人生の満足度を決めるのは何か?
 生きていく上で不安や後悔は避けられ
 ない。そういった経験の数や深刻さより、
 困難な状況に対して如何に向き合うか
 によって人生の満足度は左右される。

 自分の欠点や影の部分といかに共存
 し、そこからいかに学ぶかによって
 決まる。

・自分の弱さや過ちを許せるか
 私たちはよく自己批判に陥るが、自分に
 対して思いやりと支援の気持ちをもって
 接しよう。自分の誤りや不完全なところ
 を許すのだ。
 
 難しいことだが、目の前にある事実を
 受け入れない限り、自分や周りの状況
 は変えられない。受容は変化の必要
 条件だ。

・無理にコントロールしようとしない
 心の中に喜びと痛みの両方を受け入れ
 る場所を作り、居心地の悪い状態でも
 不快でないと感じられるようにする。

 つまり感情を「良い」「悪い」ではなく
 単なる「状態」としてとらえることを意味
 する。

◆ステップ2 「距離を置く」

 テキサス大学のペネベイカーは40年間
 「書く」という行為と感情処理の研究を
 した。

 様々な実験を通じて起きた出来事につ
 いて 書いた人たちが心身の健康が著
 しく向上したことを確認した。

 自分の感情に向き合った後に、そこから
 「距離を置く」ことが重要だ。書くという
 行為を通して、考える自分と考えの間
 に、そして感情を抱く自分と感情の間
 に距離を置き、新たな視点を獲得し、
 解放され、前進できるのだ。

◆ステップ3 「理由を考えながら歩む」

・他人の行動は感染する
 「流れに身を任せる」だけでは仕事や
 人生は目的を失う。意思を書いた人生
 は目標や充実には届かない。

 自分が望む生き方に見合った決断を
 推し進めるには自分の価値観を見極
 めそれを道標にするしかない。

・価値観を見極めるための質問
 ①心の底で何が大切だと思っているか?
 ②どんな人間関係を築きたいと思って
   いるのか?
 ③どんな人生にしたいのか?
 自問自答することが大切。

・自分の価値観を磨く
 価値観を知ることは「理由を考えなが
 ら歩む」ことの半分でしかない。自覚し
 ても実践しないと意味がない。価値観
 を案内役に自分にとって大切なことを
 目指し進んでいくべきだ。

 価値観に近づく行動を選ぶ機会が増え
 れば、人生はそれだけ充実し、意義の
 あるものになろう。

◆ステップ4 「前進する」

 ・小さな変化を起こすべき3つの領域
 人生を変える最も効果的な方法は
 今あるもので、今いる場所で、できる
 ことを実践することだ。

 「マインドセット(自分の信念)」
 「やる気」「習慣」が 3つの領域。
 ここで起こる小さな変化は生涯にわ
 たる大きな変化につながる。

・固定型マインドセットと成長型マインド
 セット
 知能、能力が固定だと考えは変化・
 成長を妨げる。マインドセットに磨きを
 かけ、変えられる方向にもっていく。

・マインドセットは寿命や健康も左右する
 以下の問いにどう答えるだろうか?
 ①老人は無力だ
 ②年を取るにつれ人生の状況は悪化
   する
 ③今年の私は昨年より元気がなくなっ
   た

 長年の研究では加齢を否定的に捉えた
 人は前向きに捉えた人に比べて、心臓
 発作や脳卒中の経験率が二倍に達し
 ていた。

 長期的に健康に影響を与えていたのは
 「マインドセット」だったのだ。自己に
 対する柔軟な感覚はEAの基礎になる。

結論:成長型マインドセットを備え、自らを
 人生の主体と考えている人は、新しい
 経験を進んで受け入れ、積極的にリスク
 を取り、粘り強さや失敗から立ち直る力
 (レジリエンス)においても優れている。

定年後の生き方を指南してくれていると
感じます。
・自分の失敗や欠点を受容する。
・自分の感情と距離を置くことができるよう
 にする(書くことが役に立つ)
・価値観を見極めながら、磨き、貫く
・今いる場所で小さな変化を積み重ねる
・「マインドセット」「やる気」「習慣」の
 3つの領域を意識し、前に進む
・結果、充実した人生や健康長寿を獲得

 
Dsc_2363
(紫陽花が終わりつつあり、百合が香を
 放ちながら咲き始めた)
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※私が出版したkindle本(電子出版)
  ぜひ読んでみてください。
   今後のために書評もよろしくお願い
   します。
「会社員が定年後充実した生き方をする
ための四つの習慣:」
~会社員のための
      「五十才からの生きかた」~
              (旬ブックス)
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