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2018/05/07

「深く考える力」

ゴールデンウィークも終わり、日常に戻る
ことになりました。日ごろ忙しいビジネス
パースンにとっては、まとまった時間が
とれる貴重な機会なので、混雑やお値段
お高めでも、もろともしないで、お出かけ
の方も多いことでしょう。

定年後の半自由人の私は、何をやろうか
計画をしました。いつもは課題図書で時間
を使うこともありますが、今回は執筆に費
やすことにしました。

そのために机に向かい、時間を取るので
すが、なかなかノリが出てきません。空気
は澄み、爽やかな日差しを見つめながら、
何気なく本を見渡していると、田坂広志氏
の書いた「深く考える力」(PHP新書)が
目に入りました。

調子が出ない時はブログも同じです。
解決のためのその正体は田坂氏に
言わせると「賢明なもう一人の自分」かも
しれません。共鳴したところを以下ご紹介
していきます。

「深く考える」とは心の奥にいる「賢明な
もう一人の自分」と対話すること。私たち
の考えを深めてくれるもう一人の自分の
声に耳を傾け、その叡智を引き出すため
の技法を説く。


賢明なもう一人の自分は「鋭い観察力」
「膨大な記憶力」を持つ。にもかかわらず
多くの人は「自分に直観力がない」「記憶
力が悪い」と無意識に自己限定し、能力
の発揮を妨げている。

もう一人の自分が叡智を発揮するには
以下の五つの技法が有効だ。

・考えを「文章」にして表す
 自分の考えを文章にする。後で読み返
 すと心の奥深くからもう一人の自分が
 現れ、違う視点からみるというこたちで
 考えを深めてくれる。

・異質のアイディアを結びつける
 「無用の用」などのように、対極の言葉
 を結びつける。この言葉が刺激となり
 触媒となって、もう一人の自分が深い
 思索を始める。

・自分に問いを投げかける
 ある問いが心に浮かんだら、それを
 自問自答してみる。もう一人の自分
 はこの問いに刺激を受け、動きだし
 答えを教えてくれる。

・問いを一度忘れる
 直観力は答えを求める気持ちが強す
 ぎると働かない。したがって一度問い
 を忘れる。

・自分を追い詰める
 退路を断ち、あえて自らを追い詰める。
 その緊張感の中で、優れた直感が
 閃くことがある。

深く考える力を鍛えるには、文章を読む
ことも欠かせない。文章を読む技法には
二つある。

・エッセイを「推理小説」のように読み進
 めていく。論文のように結論が予想され
 るものより思索的なエッセイ、随筆、随想
 の類が触発されやすい。
・「自分だけの格言集」を作るつもりで本
 を読み進む

定年後の時間を文章を書くことで、世の中
に情報発信したいと考える私にとって、
とても共感し、腑に落ちる田坂さんのお言
葉です。

「自分だけの格言集」に関しては55才の
記念に作った「55才の五十五か条」が
今でもとても役にたっていることからも
頷けます。

しかし、物書きをやっていこうという私たち、
ともするとノリが出ないことで無力感に
苛まれることがあります。「賢明なもう一人
の自分」を意識していくことに目から
ウロコの気持ちになりました。

伝教大師最澄の言葉に「一隅を照らす、
これ即ち、国の宝なり」があり、田坂さんは
さらに「そして、ときに、その一隅を照らす
光が、世界を照らす光となる」を付け加え
ています。「インターネット時代地球の片隅
で起こった出来事が、瞬時に世界中の
人々に伝わる時代に、この地球の片隅で
志と使命感を持って生きる素晴らしい姿
が時に世界中の人々に深い共感を生み
出す時代でもある」と。

これらの言葉が大いに希望、力を与えて
くれるものです。いい本に出会いました。

ちなみに執筆中という本はこのブログに
関連するもので、Kindleのデジタル出版
を近日中に目指しています。

乞う ご期待。


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(近所の生垣の薔薇 なかなかいけて
 ます)

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