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2018/02/18

「定年後」を考える

今回は楠木新さんの 「定年後」
副題「50歳からの生き方、終わり方」
(中公新書)を題材に考えます。

楠木新さんは1954年生まれで大手
保険会社を2015年定年退職し、現在
楠木ライフ&キャリア研究所代表を
やっておられます。

同じ年生まれで定年退職後の生き方
を深めているので、大変親近感が
あり、参考になる方です。

前回の佐々木常夫氏同様「50歳から
の生き方」のキーワード検索から
知りました。

「自営業などを除けば誰もがいつか
迎える定年。社会と密接に関わって
きた人たちも、組織を離れてしまうと
仕事な仲間を失って孤立しかねな
い。お金や健康、時間のゆとりだけ
では問題は解決しない。家族や地域
社会との良好な関係も重要だ。

第二の人生をどう充実させたらいい
か。シニア社員、定年退職者、地域
で活動する人たちへの取材を通じ
定年後に待ち受ける「現実」を明らか
にし、真に豊かに生きるための
ヒントを提示する。」(あらすじ)

私はこのブログで「50才からの生き
かた」を実践してきたつもりでいまし
たが、実は環境(お金、健康、時間)を
整備すれば、うまく転がると単純化
していたかもしれないと、この本を読ん
で自戒することになりました。

趣味をいろいろ試したり、様々な模索
をしてきましたが、もう一歩物足らな
いものが、定年後ほぼ一年の今、正直
あります。

著者の指摘通り、特に定年後の男性は
「孤立」しやすいと痛感します。

・男性のイキイキとした定年後は
 2割未満?

結構ショキングな数値だが、これはある
同窓会の65才の幹事さんの感想に過ぎ
ないが、楠木さんは彼の豊富な取材を
通じて、当たっていると推測する。

イキイキの典型は在職中に転職して
大学で教えている人、若い人の面倒を
見ている組織の理事、学生時代の楽器
を演奏をしている人、起業している人、
共通項は教育関係に取り組み、若い
人に役立つことをしている、若いころの
自分をもう一度呼び戻している、といった
もののようだ。

・社会とのつながり

個人事業主は社会と直接つながっている
が、会社組織で働く社員は会社を通して
間接的につながっている。

今までのキャリアを生かしていく場合と
全く異なる生き方に取り組むケースとが
ある。

いずれにしても、趣味の範囲にとどまらず
報酬がもらえるレベルを目指した方がいい。
また、自分の向き不向きを見極め、勝負
できるものに取り組む。

私の場合、現在の顧問の仕事、サクセス
クラブの代表としてのメンバーへの貢献、
「50才から生きかた」の価値追求といった
ところです。このブログも皆さまに役立つ
情報提供をもっと目指すべきでしょう。

これらに対する集中力を発揮していく
プロセスに手応えや達成感があるか?
ということです。まだまだ取り組みを
深める余地があります。

社会とのつながり では単なる趣味とは
異なり、提供「価値」がないと社会の反応
は難しいということですね。


・定年後の新たな自分の発見のために

未来の自分、過去の自分に手助けを
求めることが重要と説く。例えば小学生
のときどのようなものに憧れたかとか、
何に感動したか、ということを思い出して
みると、新たな発見がある。

私も中学生でしたが、フラメンコギターの
名手が学校にいて、とても憧れて、クラシ
ックギターを買ってもらい、今でも大事に
していて、今改めて、少しずつ弾いてみて
います。

旅も小学生の時の鉄道好きから始まり、
通常の旅行だけでなく、キャンパーを
やろうかとも考えています。中学生に始め
たテニスは再び、時間ができたことでテーマ
としています。

過去からの自分が現在の自分を作り、
今イメージしていることが未来の自分と
して実現していくということかもしれませ
ん。

楠木さんの「定年後」のよさは何といって
も膨大な取材にあります。豊富な事例で
「定年後」の実像を描き出しています。

これらは、「定年後」の充実した生き方
は、従来の延長線上の考え方では簡単
でないことを示しています。

しかし、ポイントが分かってくれば気持ち
が楽になります。もちろん「お金、時間、
健康のゆとり」は大事ですが、基盤で
あって、それだけでは十分でないことは
一年近く経った私の「定年後」の実態が
証明しています。

なかなか良い参考書です。


Dsc_2225

(紅白の梅が咲き始めました)


Dsc_2227

(ミモザの花も咲き、春が待ち遠しい・・・)

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