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平日の美術館

退職後の楽しみのひとつは平日の過ごし方です。
毎日勤務から解放され、時々平日を自由に使えます。
今日は工事中ではありますが、かなり完成した東京駅
の北側にあるステーションギャラリーを訪ねます。

ギャラリー内は当時のレンガむき出しで、自分に迫られ
るような雰囲気を醸していて、他の美術館と趣が異なっ
ています。

Dsc_1780

(建設当時を復元している東京駅丸の内側は辰野金吾
 設計の美しさはかなりのものです)

アドルフ・ヴェルフリ (二萬五千頁の王国)
Dsc_1781

「アウトサイダー・アート/アール・ブリュットの芸術家
として世界的に高く評価されながらも、日本ではほと
んど知られていないアドルフ・ヴェルフリ(1864-1930)
の、日本における初めての大規模な個展です。

スイスのベルン近郊に生まれ、孤独で悲惨な幼少期
を送ったヴェルフリが絵を描き始めたのは、罪を犯し
精神科病院に収容されて数年後の35歳のとき。

以降、病室で一心不乱の描き続け、生涯に描いた
数は25,000ページ。余白を残さず、絵と文字と音符
で埋め尽くされた作品はどれも、既存の芸術や美術
教育の影響なく生み出された他に類をみない表現力
と、奇想天外な物語性、そして音楽への情熱にあふれ
ています。」

Dsc_1782

(ネゲルハル (黒人の響き)1911年)


Dsc_1783

(グニッペ 〔折りたたみナイフ〕の主題 1911年)

「自分の不幸な生い立ちを魅力的な冒険記に
書き換え、理想の王国を築いて世界征服をたくらみ、
音楽監督として作曲に没頭したヴェルフリ。彼が
描いたのは空想の世界の出来事ではなく、すべて
真実と疑わない自らに姿を投影したものでした。」
(パンフより)

膨大なエネルギーの存在を感じてめまいがするくらい
でした。キリの先のように集中したエネルギーと巨大
な宇宙のごとき頭脳世界に圧倒されました。

鉛筆、特に色鉛筆を使って描かれているので。私の
趣味のひとつの色鉛筆画としても期待していたので
すが、彼にとっては技巧等を超越した世界に行って
しまっているようでした。ただ、色のグラデーションは
かなり意識していたように見受けました。

自らが集中することができる時間を作っていくことが
これほどのものを生み出していくのかと、時間という
ものの大事さと、かつそれをどう使うのかということ
を教えられ、ヴェルフリのパワーをもらった気がしま
した。


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