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養生訓

少しずつ春の気配はしてきました。春を待つ心境
が強くなる今日この頃です。
さて、以前高野山に行ったときに写真のような
「長寿の心得」という手拭いを購入してきました。
それを壁に貼って喜んでいます。
「長寿の心得」
~人生は山坂の多い旅の道~
還暦 六十才でお迎えの来た時は
    只今留守と云え
古稀 七十才でお迎えの来た時は
    まだまだ早いと云え
喜寿 七十七才でお迎えの来た時は
    せくな老楽これからよと云え
傘寿 八十才でお迎えの来た時は
    なんのまだまだ役に立つと云え
米寿 八十八才でお迎えの来た時は
    もう少しお米を食べてからと云え
卒寿 九十才でお迎えの来た時は
    そう急がずとよいと云え
白寿 九十九才でお迎えが来た時は
    頃を見てこちらからボツボツ行くと云え
気はながく、心はまるく、腹たてず、口をつつしめば
命ながらえる」

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上記は癒し系の長生き秘訣ですが、今回はそれに
通じるものがある江戸時代初期に生きた貝原益軒が
記した「養生訓」です。朱子学者の部分を割り引いて
みても、いまだに通じることが多く、いわば国民的健康
書ともいえそうです。(城島明彦訳 到知出版社)

□養生の術で最初にすべきことは、体に危害を及ぼす
 内欲と外邪を自分の身体から取り除くことである。
 ・内欲 七情の欲(喜・怒・憂・思・非・恐・驚)飲食欲
      性欲、睡眠欲、しゃべりたい欲・・・
 ・外邪 自然界を支配する4つの氣で、風・寒・暑・湿
      Mの体外から忍び込む邪気
□内欲を抑えることで、全身に元氣(万物の根源となる
  精氣)が満ち、外邪の侵入を防ぐことができる。
■人の元氣の根源は、万物に生じる天地の「氣」である。
  人は先天の氣によって誕生し、誕生後は飲食などに
  より元氣(後天の氣)を養う。後天の氣を養う飲食を
 軽めにすると、先天の氣がよく養われ天寿を全うできる。
□若いうちから養生に励むべきである。何もしないより
 ましだが、年老いてから養生を始めても効果は少ない。
■老人には若い頃とは異なる心の持ちようが必要で
 ある。若い頃と比べて月日が経つのが10倍早く感じる
  ようになる。そのために1日を10日、10日を100日、1月
  を1年と考え、その貴重な日々を楽しんで過ごすよう
  心がける。
□老人は常に元氣が減らないように注意しなければ
  ならない。息を荒げない、早口を避ける、他人の以前
  の過ちを咎がめないなどのことを心掛け、元氣の浪費
  を惜しむ必要がある。

どうですか?どれも確かに・・というものがありますが、私
は特に■の部分に感じるものがあります。まあ、氣を
大事に毎日を充実させるべく感謝の念で、心やすらかに
過ごしたいものです。

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桂離宮

ご無沙汰です。1月末に念願の京都桂離宮へ行くこと
ができました。宮内庁の管理で、予約をして一時間の
コースで見ることができます。
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桂離宮の歴史はパンフによると以下です。
「桂離宮は、後陽成天皇の弟・八条宮初代智仁親王
により、宮家の別荘として創建されたものである。
幼少の頃より文武百般に秀でておられた親王は17
世紀初頭にこの地を得られて後、元和元年(1615年)
頃に山荘の造営を起こされ、数年ほどの間に簡素の
なかにも格調をを保った桂山荘を完成されている。
親王の40歳台前半の時期にあたり、古書院が建て
られたものとみられる。親王が没せられて後10年余
の間は山荘も荒廃期であったが、二代智忠親王は
加賀藩主前田利常の息女富姫と結婚されて財政的
な裏付けもでき、山荘の復興、増築などに意欲的に
取り組まれた。智忠親王は父君智仁親王譲りの
研ぎ澄まされた美的感覚をもって、寛文2年(1662
年)頃までに在来の建物や庭園に巧みに調和させた
中書院、さらには新御殿、月波楼、松琴亭、賞花亭
笑意軒等を新増築された。池や庭園にも手を加え
ほぼ今日にみるような山荘の姿に整えられた。
特に桂棚および付け書院で知られる新御殿や御幸
道などは、後水尾上皇を桂山荘にお迎えするにあ
たって、新増築されたものと伝えられている。八条
宮家はその後、常盤井宮、京極宮、桂宮と改称され
明治に至り、明治14年(1881年)十二代淑子内親
王が亡くなられるとともに絶えた。宮家の別荘とし
て維持されてきた桂山荘は、明治16年(1883年)
宮内省所管となり、桂離宮と称されることになるが、
創建以来永きにわたり火災に遭うこともなく、ほとん
ど完全に創建当時の姿を今日に伝えている。」

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(表門と御幸門)

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(通路は細かい石のモザイクで様々な色のもの
 もあり美しい)

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(紅梅越しに新御殿を見る)

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(月波楼の部屋から池を見る)

上のように冬の凛とした空気の中で見る桂離宮
は、美的感覚を研ぎ澄ました素晴らしい佇まい
で、黙って眺め続ける状態でした。

されにパンフから「概説」を拾います。
「桂離宮の総面積は付属池も含めて約6万9千
㎡余りである。中央には複雑に入り組む汀線を
もつ池があり、大小五つの中島に土橋、板橋、
石橋を渡し、書院や茶室に寄せて船着きを構え
灯籠や手水鉢を要所に配した回遊式庭園と
数寄屋風の純日本風建築物とで構成されてい
る。苑路を進むと池は全く姿を消したり、眼前
に洋々と広がったり、知らぬ間に高みにあった
り、水辺にあったりしてその変化に驚かされる。
また切石と自然石を巧みに利用し、それにより
真、行、草にもたとえられる延段や、あるいは
飛石の変化を楽しむことができ、入江や洲浜
築山、山里等もあり、それぞれが洗練された
美意識で貫かれ、晴雨にかかわらず四季折々
に映し出される自然の美には簡単尽きることを
知らない。・・」

とても素晴らしく言い表したいい文章なので、
長く引用しました。何度行っても尽きない感覚
が分かるような気もします。
京都御所、京都大宮御所、仙洞御所、修学院
離宮とともに皇室用財産として宮内庁が管理
しています。皇宮警察の方が見張っていました。


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