« 梅雨到来 | トップページ | 今、世界が注目する「禅」 »

我らが塩野七生氏

夏至が近づき日の長さを感じる今日この頃ですね。
我らが塩野七生氏が最新作「ギリシア人の物語Ⅰ」
を読みました。最近の著作はすべて読んでいます。
彼女の大ファンでもあり、「ローマ人の物語」「十字軍
物語」「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」等々この15年
は、毎年一作ずつ出されれるとすぐに読むことにして
います。

「歴史家ツキディアスは、テミストクレスへの評価と
その死を述べた後で、次のように書いてこの時代を
終えている。「こうしてスパルタ人パウサニアスも
アテネの人テミストクレスも、それぞれの生涯を終え
た。だが、二人とも、彼らが活躍した時代に留まらず
その後のギリシアにも、輝かしい栄光をもたらした
点では共通していた」
人間とは、偉大なことをやれる一方で、どうしようもな
い愚かなこともやってしまう生き物なのである。この
やっかいな生き物である人間を、理性に目覚めさせ
ようとして生まれたのが「哲学」だ。反対に、人間の
賢さも愚かさもひっくるめて、そのすべてを書いていく
のが「歴史」である。この二つが、ギリシア人の創造
になったのも、偶然ではないのであった。」

紀元前5世紀ごろ、強大なペルシャ帝国とギリシャの
アテネやスパルタ等の都市国家との戦いの時代、
テルモピュレーの戦い、サラミスの海戦、プラタイア
の戦闘等ヨーロッパが形作られていく西欧人にとって
の有名な歴史の重要人物像にしっかり肉薄する姿勢
はびた一文常に変わらない塩野さんは魅力的な仕事
をする人です。これからも読み続けます。

読み進めるとこんなに知的興奮を覚える作家は少な
いと感じます。

Dsc_1292
(福岡から羽田への帰路、房総半島上空から東京湾
 越しに富士山方向の美しい夕暮れの風景、中ほど
 の▲が見えますが、富士山の8合目から上あたり。
 夏至の19時ごろはこんなに明るい)


|

« 梅雨到来 | トップページ | 今、世界が注目する「禅」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37225/63798947

この記事へのトラックバック一覧です: 我らが塩野七生氏:

« 梅雨到来 | トップページ | 今、世界が注目する「禅」 »