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「見抜く力」

著者の酒巻 久氏は私たちと同業のキャノン電子の社長
であり、数々のビジネス本でも有名な方です。同社を
6年で経常利益率10%超へと導いた手腕でも注目され
ています。表題の本(朝日新聞出版社刊)を覘いてみまし
ょう。

◆本質を見抜く力
 物事を正しく見ることは簡単ではない。表面だけを
 見てわかった気になる人は多い。浅い見方で指示を
 出すと組織はガタガタになってしまう。

 見抜く力(洞察力、見識)=深い知識(知恵)
                 +正しい経験の積み重ね

 知識を広げるために幅広い読書をし絵画、音楽など
 で常に「本物」に触れる。そして簡略化しいつでも使える
 「知恵」を身につけ、あらゆる仕事で本質を見抜くよう
 に正しい経験を積み重ねる。

◆利益が出ない原因を見抜く
 ダメな会社や組織には以下3つの共通特徴がある。
 ①トップ(リーダー層)がたるんでいる
 ②受動的・指示待ちの人が多い
 ③売上の20~30%のムダがある

◆仕事の基本は「相手の立場に立って考える」こと
 仕事は「人と人の関係」で成り立っている。だから人間
 について深く知ることが良い仕事をすること、よいリーダー
 になるための必須条件だ。仕事ができるかどうかは様々
 なモノサシがあるが、一番大事なことは「相手の立場に
 立って考えられるかどうか」だ。
 論語の中で孔子は生涯大事にすべきことは「恕」である
 といっている。恕とは相手の立場や心情を察して行動
 すべきという意味だ。恕の精神で仕事ができるかが
 人を見抜くポイントだ。

◆見抜く力とは指紋照合のようなもの
 何か問題や出来事に遭遇した時「あ、あれに似ているな」
 とピンとくることがよくある。過去の事例と照合することで
 問題の所在と解決の方法を高い確率で推測することが
 できる。知識を知恵に変えて見抜く力をつけていく人は
 必ずその先まで自分で考える。なぜ問題が起きたのか、
 どうすれば防げるのか等々「なぜなぜ」を繰り返して
 本質まで迫ろうとする。

◆先を読むには「温故知新」で過去を学ぶ
 商品開発には先を見る目、時代の変化を見通す力が
 欠かせない。この力をつけるには、現時点からだけでなく
 過去に遡って、未来を考える必要がある。

◆時間軸の短縮がデジタル時代を生き抜くカギ
 デジタルの時代は以下の組織能力が重要
 ①素早い意思決定
 ②顧客ニーズへの素早い対応
 ③製品開発期間の短縮
 ④技術変化への迅速な対応
 ⑤優れた製品技術の早期開発
 こうした時代にはゼネラリストよりスペシャリストが必要。
 高い専門性から時代の変化の本質をかぎ分け、時間軸
 の短い変化に対応する。

◆美的感覚のあるスペシャリストが必要な時代
 アップルのシンプルで美しく、それでいてすべての機能
 を満たしている製品がそうであるように、デジタル時代
 にはデザインが製品の価値を大きく左右する。
 「シンプル イズ ベスト」

◆本物に直に触れて美的センスを磨く
 美的センスを養うには、本物に直に触れることである。
 優れた絵画を見る、優れた設計図面や論文を見る。
 そうやっていいエネルギーをもらい自分の感性を高めて
 いく。

◆諸行無常、変化を柔軟に生きる
 若い時に悩んだことがある。ひとにも裏切られた。
 「こうなりたいという目的を持つことは大事だが、思い通り
 にならないことはたくさんある。そんな時は無理をせずに
 別のルートを探すことだ。最終ゴールが明確ならば、
 そこに至る道は変更してかまわない。

 壁にぶつかった時一歩引いて俯瞰することだ。自分の
 やり方に固執せずに違うルートを探そうと柔軟に切り替え
 ていく姿勢が不可欠だ。うまくいかないとき、力業だけで
 なく飄々と次の道を見つけられこと。どれがよりよい道か
 を「見抜く」力がしっかりあること。これこそがしなやかに
 組織を引っ張っていくリーダーの大切な資質はないか。

大事なところは最後の「柔軟さ」「俯瞰」「飄々」かもしれま
せん。「美的感覚」あらゆるところで「本質」を見抜く磨く感性
ですね・・・
 
Dsc_1070

 (沖縄はまだまだ20度を超えた陽気、本土は寒風にいよ 
  いよクリスマスムード、歳末にまっしぐら・・・)

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