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熊野古道(上)

二度目の関西勤務で早5年超となり、テーマとして
おさえておきたい場所が今回の熊野です。熊野は
関西からも日帰りでは行けず、今回思いきって二泊
でコースを設定しました。

まずは紀勢本線の紀伊田辺まで特急くろしお号で
行き、そこからバスで中辺路といわれるルートの国道
311号線を揺られて約2時間、本宮手前の川湯温泉
の築80年の亀屋旅館に泊まりました。熊野川支流
の大塔川沿いで川を掘れば温泉が出るようなところ
です。
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いい感じの薬膳料理をいただきました。地元の鮎の
塩焼きは臭みもなく、備長炭の粉末が入っていたり
備長炭を入れたご飯は地元の良質の水と合わせ
それは絶品でした。また、欧米人好みかスペインから
きた夫婦と一緒になりました。

翌日は熊野古道本番。地元に住むガイドの松本さん
という女性(偶然同じ年)に同行してもらい、本宮7キロ
手前の発心門王子から出発しました。そもそも王子
というのは、「熊野古道とは、昔の人びとが熊野三山
(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に
お参りした道のことです。
熊野古道沿いには、九十九王子(九十九は実際の
数ではなく、数の多いことを表したもの)と言われる
程たくさんの王子社があり、参詣者は王子社を巡拝
しなが ら長く険しい旅を続けたのです。王子社とは、
熊野の神様の御子神(ミコガミ)が祀られているところ
であり、参詣者の休憩所でもありました。(田辺市
観光協会HP)


Dsc_0779


Dsc_0767

そもそも平安の世の皇族方は京都から淀川を船
で大坂まで行き、そこから歩きで往復600Kmもの
道のりを歩き、王子とよばれる社を拝み、休憩し
ながらの難行だったことを想像すると、何とも
その意気込みに驚かされます。

Dsc_0770

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こういった山道を中世から江戸時代にいたる人々
の熊野信仰への憧憬というか熱情を想像しながら
暑いながらも木漏れ日を感じながら歩きました。
ガイドの松本さんの様々なお話もただ歩くことに
比べて多くの情報を得られるものでした。

水呑王子を通り、伏拝王子に差し掛かると休憩場
があります。そこでお弁当をいただきます。
Dsc_0776

めはりずじという高菜の漬物で包んだおにぎりです
がこれは地元産の逸品です。竹の皮が何とも情緒
ありです。かつ、その休憩場の隣の家がガイドさん
の家でご主人まで出てきて、会話できたのも旅の
楽しみかもしれません。

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(途中の遠望)

何のかんのいっても猛暑日、最後に祓殿(はらいど)
王子に至り、本殿についた時には暑さにすっかりやら
れていました。
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(祓殿王子)

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熊野古道は延々と続く参詣道でもありますが、
その一部を体感することで、古の浄土信仰の
一端を感じることができました。後白河法皇は
何と34回も参詣されたというから本当に驚きです。
季節は晩秋が多かったそうですが、王子で休息
し、都に思いを馳せたのだろう想像します。

伏拝王子では和泉式部が読んだ和歌が残され
て「晴れやらぬ 身の浮き雲のたなびきて 月の
障りとなるぞかなしき」といって体調不良にも
かかわらず、一旦あきらめた旅を 上皇の返歌
により元気を取り戻し完遂できたエピソードも
あったそうです。

Dsc_0783

三軒茶屋跡では本宮からみて右は高野、左は
紀三井寺という江戸時代と思われる石標識も
あり古の旅人の気分にも浸れます。

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