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2015年8月の投稿

2015/08/15

熊野古道(下)

先週に引き続き熊野古道をお伝えします。
長年の思いで実現した熊野古道、那智大社、青岸渡寺
です。那智勝浦から観光バスに乗ります。駅前で待って
いるとタクシーの人が同程度の値段で案内しますよと
言ってきましたが、バスチケットを割安で買っていたので、
バスにしました。タクシーというのも地元情報では面白か
ったかも。

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(大門坂 石畳が美しい)

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青岸渡寺によります。同寺はインドから熊野に流れ着い
た裸形上人が那智の滝からの滝壺から見つけた観音
像を安置したのが起こりとされています。西国三十三
カ所の一番札所として、四季を問わずにぎわっている
お寺です。

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やはり那智の滝は圧巻でした。言葉はいらないという
感じですね。当日は大変暑かったのでマイナスイオン
を感じられなかったのは残念でしたが・・・

二泊三日の今回の熊野の旅は、平安・鎌倉からの熊野
信仰の一千年以上前の人々の気持ちを想像しながらの
旅となりました。とにかく命がけの決意であった当時から
するとお手軽になったものですが、帰路は那智勝浦から
4時間近く掛る現代でも遠い世界ではあります。勝浦駅
では名古屋行きの特急もあり、伊勢、熊野三山、吉野、
高野山を結ぶ、それぞれ伊勢路、大辺路、中辺路、小
辺路、大峯奥駈路と世界遺産として、「紀伊山地の霊場
と参詣道」という表現で登録されています。(伊勢は別)

紀伊山地の熊野三山、高野さん、吉野、大峯は、古代
以来「南山」と呼ばれ自然崇拝に根差した神道、外来の
仏教、その両者が結び付いた修験道なぞ多様な信仰
形態を育んで神仏の霊場です。
また、熊野参詣道、高野山町石道、大峯奥新道など
の参詣道(古道)とともに広範囲にわたり極めて良好に
保全され、山岳、森林と一体となった「文化的景観」を
形成しています。
2004年7月、これらの遺産が日本で12番目の世界遺産
として登録されました。(田辺市のパンフより)

日本人のDNAのなかに刷り込まれている神仏の融合
をベースとした精神性の原点に触れた旅でした。

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2015/08/09

熊野古道(上)

二度目の関西勤務で早5年超となり、テーマとして
おさえておきたい場所が今回の熊野です。熊野は
関西からも日帰りでは行けず、今回思いきって二泊
でコースを設定しました。

まずは紀勢本線の紀伊田辺まで特急くろしお号で
行き、そこからバスで中辺路といわれるルートの国道
311号線を揺られて約2時間、本宮手前の川湯温泉
の築80年の亀屋旅館に泊まりました。熊野川支流
の大塔川沿いで川を掘れば温泉が出るようなところ
です。
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いい感じの薬膳料理をいただきました。地元の鮎の
塩焼きは臭みもなく、備長炭の粉末が入っていたり
備長炭を入れたご飯は地元の良質の水と合わせ
それは絶品でした。また、欧米人好みかスペインから
きた夫婦と一緒になりました。

翌日は熊野古道本番。地元に住むガイドの松本さん
という女性(偶然同じ年)に同行してもらい、本宮7キロ
手前の発心門王子から出発しました。そもそも王子
というのは、「熊野古道とは、昔の人びとが熊野三山
(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に
お参りした道のことです。
熊野古道沿いには、九十九王子(九十九は実際の
数ではなく、数の多いことを表したもの)と言われる
程たくさんの王子社があり、参詣者は王子社を巡拝
しなが ら長く険しい旅を続けたのです。王子社とは、
熊野の神様の御子神(ミコガミ)が祀られているところ
であり、参詣者の休憩所でもありました。(田辺市
観光協会HP)


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そもそも平安の世の皇族方は京都から淀川を船
で大坂まで行き、そこから歩きで往復600Kmもの
道のりを歩き、王子とよばれる社を拝み、休憩し
ながらの難行だったことを想像すると、何とも
その意気込みに驚かされます。

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こういった山道を中世から江戸時代にいたる人々
の熊野信仰への憧憬というか熱情を想像しながら
暑いながらも木漏れ日を感じながら歩きました。
ガイドの松本さんの様々なお話もただ歩くことに
比べて多くの情報を得られるものでした。

水呑王子を通り、伏拝王子に差し掛かると休憩場
があります。そこでお弁当をいただきます。
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めはりずじという高菜の漬物で包んだおにぎりです
がこれは地元産の逸品です。竹の皮が何とも情緒
ありです。かつ、その休憩場の隣の家がガイドさん
の家でご主人まで出てきて、会話できたのも旅の
楽しみかもしれません。

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(途中の遠望)

何のかんのいっても猛暑日、最後に祓殿(はらいど)
王子に至り、本殿についた時には暑さにすっかりやら
れていました。
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(祓殿王子)

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熊野古道は延々と続く参詣道でもありますが、
その一部を体感することで、古の浄土信仰の
一端を感じることができました。後白河法皇は
何と34回も参詣されたというから本当に驚きです。
季節は晩秋が多かったそうですが、王子で休息
し、都に思いを馳せたのだろう想像します。

伏拝王子では和泉式部が読んだ和歌が残され
て「晴れやらぬ 身の浮き雲のたなびきて 月の
障りとなるぞかなしき」といって体調不良にも
かかわらず、一旦あきらめた旅を 上皇の返歌
により元気を取り戻し完遂できたエピソードも
あったそうです。

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三軒茶屋跡では本宮からみて右は高野、左は
紀三井寺という江戸時代と思われる石標識も
あり古の旅人の気分にも浸れます。

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