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観光客にみる時代の変化


私は大阪駅から北にいく地下鉄沿線の街に住んで
います。新大阪も伊丹空港も近いロケーションです
が、最近大きな変化を感じています。アジア系特に
中国の人が大勢街を歩き、ドラッグストア等の店で
買い物をしています。もちろん繁華街の百貨店や
量販店でいわゆる「爆買い」をしている風景は以前
から報道されていますが、郊外の街まで押し寄せる
ことに驚いています。 そこで、大勢のアジア人が
到着する新関西国際空港㈱の安藤社長の講演から
こうした変化の背景をみてみたいと思います。

・拡大するアジアマーケット
 伊丹空港と関西空港の運営権は民営化されます。
このことは民間にとって大きなビジネスチャンスに
なります。2014年の訪日外国人は中国が1.8倍香港
が1.5倍と大きく増え、中国、台湾、香港、韓国からは
関西空港が成田や中部を上回っています。これは
関西空港がアジアに近く、24時間空港であることで、
LCCの最大拠点になっていることが背景にあります。

アジアの人々が増えている原因は中間所得層の拡大
にあります。北米、欧州が横這いに比べ、アジア太平洋
は2009年5.3億人から2030年32億人に6倍になると
予想されています。LCCは中小型単一機種により効率
を上げているので、今後2030年には現在の倍の航空
機需要があるとされています。

・観光立国と経済効果
政府は2020年に訪日外国人2000万人(2014年1341
万人)訪日外国人は「爆買い」に象徴されるように国内
消費に大きな影響を与えています。百貨店、量販店の
業績も軒並みアップです。「Made in Japan」にこだわり、
炊飯器は有名ですが、最近は有田焼、南部鉄器など
も関西空港で売れているそうです。

・外国人旅行者による日本再発見
LCC客は個人が多く、フェイスブックやツイッター等から
情報を得て、高野山熊野古道を訪ね、行く先々で写真
を撮ってフェイアスブックに載せる、それが口コミで広が
っていく循環になっています。梅田スカイビルの空中
庭園は21世紀の凱旋門として有名になったり、黒門
市場のおばちゃん、高山、黒部ダム、京都~金沢~
高山~白川郷ルート、富山空港~中国の便も盛り上
がっているとか。

・LCCの登場による旅の変化
LCCは小型の単一機材を使って4時間ほどの短距離
中心です。今までは行きたい場所が先にあって交通
手段を考えたのですが、LCCの登場で安いチケットが
あるならこの土日はそこへ行ってみようという具合に
なってきました。韓国ソウルへ朝出ていって夜帰って
くる往復運賃が9000円で向こうでエステ、マッサージ等
で7~8万使ってくるというようなパターンです。

・LCCの拠点「関西空港」
2015年3末時点で国際線のLCCシェアは22.4%。国内
ではありますが、ピーチアビエーションが関西空港を
拠点とし、3月中国最大のLCC春秋航空が関西空港
を拠点としました。世界でもLCCのウェイトが上がり、
アジアでは52%、欧州39%北米30%、日本は7%ですが、
これから大きく伸びるでしょう。

・拡大するLCCへの対応
関西空港のアジアの就航都市数42は国内空港最大
です。首都圏より1時間アジアに近い点が強みです。
4000メートル級の滑走路2本。さらに拡充可能。搭乗
橋なし、牽引車による方向転換なし、専用ターミナルは
天井剥き出し、歩いて搭乗、といった割りきりにより
ローコストを実現しています。

・今後の課題
欧米路線の強化、空港施設のリイノベーション、例え
ば免税エリアの拡大、ラウンジトイレ、ベビールーム、
WiFi、自動チェックイン、自動ゲート、ファーストレーン、
空港型市内免税店等々拡充予定。

・遅れるIT化
IT関係は日本の空港は世界から大きく遅れています。
例えば世界では手荷物を自分でベルトコンベアに乗せ
れば後は自動でできます。お客様は自動化ゲートを
通ってチェックインできるスタイルへ進化しています。
WiFiですら最近実現。QRトランスレータで15か国言語
に対応できるようになりました。多言語対応は大変重要
です。

・空港運営の民間委託化
伊丹と関西の所有権は当社に残したまま、両空港の
運営を約45年間民間に委託し、民間ノウハウ、人財、
資金導入します。関西空港の運営権売却額は2兆
2000億となります。しかし収益力からすれば決して高い
数字ではないはずです。(負債総額1兆2000億円)現在
国内9社、海外11社審査中です。伊丹空港もオリンピック
に向け大改修計画中です。

インバウンド需要といわれる観光客による経済効果は、
西日本全域にわたり、街角でも大きく実感するものです。
しかし、世界のLCCやハブ空港の流れを見ていると
非常に早いもので、人の流れが世界的に変わっていく
ことで、世の中が大きく影響を受けていくことを多くの
人が実感する特徴的なものが、観光客の様子でしょう。

様々な事の背景に何があるのかを感じ、考えていく
好奇心が大事だなと思う今日この頃です。

Dsc_0669
(マンションエントランスのつつじ今が満開)

Dsc_0668
(近所の公園の散策路の薔薇)

今の季節は次々と花が咲き乱れる 花のリレーは刻々
と移り変わる時間の経過を私たちに語りかけている・・・


 


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