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野生の体

桜も散り、春本番となってきました。社会も人が入れ
変わる時期です。衣替えもし、冬物のクリーニング
も出そうかな・・というところですね。

さて、今回は「GO WILD 野生の体を取り戻せ!」
という題の本(ジョンJレイティ、リチャード・マイニング
NHK出版)です。ハーバード大学の精神医学の准
教授と環境・農業のジャーナリストの共著です。

日ごろから健康には関心が高いわけですが、今回
は「野生」という観点からです。生活は豊かだが、
肥満や鬱病、がんなどに苦しむ現代人、進化の
ルールに照らせば、今のライフスタイルは健康や
幸福につながらない。本来、人は野生的に暮らす
ように設計されているし、科学的な観点から、食事
運動、施行等の「再野生化」を提案しています。

そもそも人間は一万年前までさかのぼれば、人は
野生人だった。人類は自然な環境の下で進化し
今日の人間になった。そして私たちは、その同じ
遺伝子を受け継いでいる。

世界の主要な健康問題は虚血性心疾患(狭心症
心筋梗塞等)、下気道感染症、脳卒中、下痢、
HIV、腰痛、マラリア、慢性閉塞性肺疾患、早産、
交通事故による傷害、大鬱病性障害、新生児脳炎
等々暗くなる病名群。

そして、これらの原因として12のリスク因子。
高血圧、喫煙、アルコール、家庭の空気汚染、
果物をあまり食べない、肥満、高血糖、低体重、
大気汚染、運動不足、塩分の摂りすぎ、ナッツ類
をあまり食べない を挙げています。

・農業の誕生と文明病
文明病は農業と定住がもたらしたということは、
アメリカの先住民の調査でもわかってきた。

私たちを苦しめる病気の多くは複雑のようにみえる。
しかし、重要な二つの基本的事実から明確になる。
第一にそれらは文明病であること。
第二は文明は穀物の栽培化とそれへの依存に
始まる。

炭水化物を摂り分解するのはブドウ糖を得ること
だが、大量に血液中にあると毒になる。かつて、
炭水化物は食べ物の食物繊維に埋め込まれた
形で摂取された。その消化には時間がかかり
ゆっくりと摂取された。しかし、最近の穀物は
精製され一挙に摂りこまれる。

それは元来、体の消化システムと異なり、体の警報
システムが混乱してしまう。多くの時間を掛け
出来上がった私たちの体のシステムは100年単位
では変えられない。穀物のような高密度炭水化物
を大量に摂ってはならない。健康の鍵は多様性。
ナッツ、根菜、青菜、果物、肉、きれいな水、幅広く
多様なものを食べよう。

・運動と成長
脳神経科学は90年代に大幅に進化した。
神経の可塑性(脳は鍛えることによって変えられる)
をもつ脳の新しいニューロンとネットワークは必要に
応じて成長するが、それは筋肉の成長と似ている
という。体の成長は筋肉を成長させる信号と脳を
成長させる信号に同じ原理(生化学物質による
刺激)を用いる。つまり運動は筋肉だけでなく、
脳にもストレスをかけ、脳はそれに反応して脳由来
神経栄養因子を放出する。それが引き金となって
脳細胞は成長し、運動を支える機能を果たそうと
する。脳と体の健康に有酸素運動は欠かせない。

・マインドフルネス
野生人と過ごしたことのある研究者によると彼ら
には、「マインドフルネス」(今この瞬間に意識を
集中させること)が精神の平穏さに大きな役割を
果たしていることが分かった。

最近の研究では瞑想と脳容量の増加に関係が
あることが分かった。筋肉が運動によって鍛えられ
るように、脳は瞑想によって鍛えられる。また、
両者の関係が密接だ。

・バイオフィリア(生物や自然への愛情)
バイオフィリアは人間が生来備えている他の生物
や自然への愛情である。(E.O.ウィルソン)
これらを否定すると「自然欠乏障害」(リチャード・
ルーヴ)となる。こういった自然の環境から隔離
していくことが大きな問題で、バーチャルな世界
のきらびやかさやアウトドアーは危険だといって
ゲームやスマホの世界に入り込むことはどう考え
ても不自然である。人間は自然の中で過ごすよう
進化してきたのだ。

以上の要旨ですが、人間は定住し、穀物を栽培
することで、飢えから逃れ文明を発達させてきま
したが、その変化を人間の体や精神のメカニズム
が受け入れて進化するには、まだ短すぎるのかも
しれません。だから、これらのメカニズムの原理
を理解して、少しの配慮(食事、運動、考え方)
をして健康に生活を送れるということでしょう。

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先日松山出張の折、道後温泉のすぐ前のホテル
だったので、朝6時から開いている410円の道後温泉
を楽しみました。伊佐庭如夫翁は道後温泉の発展に
貢献された人物として尊敬を集めています。

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1890年(明治23年)2月、前年に町制を敷いたばかりの
道後湯之町の初代町長に就任。道後湯之町町長とし
ての最大の功績は、老朽化していた道後温泉の改築・
観光地としての発展である。道後温泉本館を初めとし
て、道後温泉の建物は当時老朽化から建て替えの時期
にあったにも関わらず、財政難のため手が付けられない
ままで荒れ果てていた。伊佐庭は、就任早々自らは無給
とし、その給料分を温泉の改築費用に充てることとした。
総工費は13万5千円。当時の小学校教員の初任給が8円
といわれた時代で、あまりに膨大な予算に町民は驚き、
町の財政が傾きかねない無謀な投資だと非難が渦巻
いた。反対運動は激しさを増し、伊佐庭が命の危険を
感じるほどであったが、伊佐庭は、『この道後温泉が
100年たっても真似の出来ない物を造ってこそ意味が
ある。人が集まれば町が潤い、百姓や職人の暮らしも
良くなる』と、誠心誠意を持って町民を説得してこの偉大
な業を完成させた。棟梁に城大工の坂本又八郎を起用
し、姿を現した木造三層楼は、当時でも大変珍しがられ
た。(ウィキより)

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