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地形の重要性

竹村公太郎さんという人がいます。
横浜の出身で東北大学卒業後、建設省に入り、ダム
河川事業を担当され、局長歴任し2002年に退官後
現在は日本水フォーラム事務局長で、社会資本整備
の論客として活躍中です。最近「日本史の歴史の謎は
「地形」で解ける」(PHP文庫)、同(文明・文化編)、同(
環境・民族編)の3部作があります。新幹線や飛行機
の中で読む文庫本で品川駅で購入しました。

これが実に面白いのです。地形がもたらす自然、天候
に人間の活動が影響され、為政者たちはそれを利用
したり、それらに支配されたりと人間の歴史は、「地形」
との関連という切り口でも見えてくるという内容です。

<文明・文化編>
・なぜ江戸は世界最大の都市になれたか
・なぜ家康は「利根川」を東に曲げたか
・なぜ日本は欧米の植民地にならなかったか
・「小型化」が日本人の得意技になったのはなぜか
・日本将棋は「持駒」を使えるようになったのか
・日本人平均寿命をV字回復させた意外な人物
<環境・民族編>
・信長だけが「安土の小島」に魅了された
・日本人の田植えは「胸まで浸かる」もの?
・家康の終の棲家、駿府は「鎌倉と瓜二つ」
・「リサイクル都市」江戸が崩壊した理由
・明治政府に「治水と堤防」で怒った勝海舟
・「世界屈指の雪国」日本で高度文明が創られた

上記は内容の一部です。例えばふたつ目の問いで
すが、一般的には利根川の洪水を銚子に向け、南
関東を肥沃な農地を開発するものです。北への防衛
ラインとして敵の足を止め、その間にこ小名木川、
新川の運河と御成街道で軍隊を送り込む手はず
だったようです。しかし、伊達の脅威が過ぎ去っても
工事は続けられ、日本一の関東平野を誕生させた
このことが東京となり、日本の近代化の舞台とも
なりました。家康の頭の中は分からないが、想像
する楽しみを与えてくれます。家康は鷹狩り等を通じ
て最高級のフィールドワーカーでもあったようです。
興味深いですねえ。

こういうことを考えるのは楽しいですね。私も日本や
世界の地を訪ねて、歴史と兼ね合いで、様々な想像
をかきたてるワクワク感に大いに共感するものがあ
ります。その時に「地形」という切り口はとても重要
な要素であることを発見した本でした。

Dsc_02031

(信貴山へ大阪側から登るケーブルカー レトロで
 同山のシンボルの虎が描かれている)


信貴山(しぎさん)は、奈良県生駒郡平群町に位置
する山である。名称は聖徳太子が物部守屋を攻めた
ときにこの山で毘沙門天が現れ、太子が信ずべし、
貴ぶべしといったことに由来すると伝わる
(ウィキペディア)

Dsc_02051

(信貴山 朝護孫子寺)

Dsc_02061

(開山堂 聖徳太子、弘法大師、四国八十八巡礼
 や多くの御利益をまとめてある集約スポット)

Dsc_02091

(大阪、奈良の南部が見渡せる)


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