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ふたつの造幣局

ふたつの造幣局。大阪の本局と広島の支局は繋がり
があります。私の現在二度目の赴任である大阪の
勤務地の近くにある天満の本局と7年間暮らした広島
支局とのことです。小学校六年からしばらく暮らした
五日市町(現在の広島市佐伯区五日市)で身近に造幣
局のある街に長く暮らしたことになります。

今日大阪における高校の同窓会に出席すると造幣局
のOBの方の講演がありました。何故東京(正確には
現在東京支局はありますが)ではなく大阪に本局が
あるのでしょうか?その謎は開所の年代にあります。
貨幣は近代国家の基軸であり、慶應4年には計画が始
まりました。当時はまだ東京に遷都することは決まって
いなかった事も関係がありそうです。当時の銀貨鋳造
の主流から外れた香港から機械が運び込まれたと言い
ますから、驚きです。

さて、広島はなぜなのでしょうか?現在主流の工程の
ある広島では昭和17年に設置が決定し、当時の誘致
合戦で一番熱心だった広島にきまりましたが、戦争中
でもあり、紆余曲折もあり原爆被害を逃れた五日市で
昭和21年1月から貨幣の製造を開始しました。子どもの
頃何げなく造幣局の桜まつりとか聞いていたことが、
実は歴史があるものだと今更ながら思ったのでした。

さて、貨幣といえば偽造防止策が大切です。硬貨製造
では、五百円硬貨が一番狙われるそうです。何故かと
言うと世界的に見ても大変高額だからです。外国でも
せいぜい2ユーロ、2ポンドが最高だそうです。ドルでも
1ドルコインはありません。そこには御存じの①見る
角度によって500円の数字が見え隠れする潜像
加工 ②大量生産型貨幣では世界初めての斜めギザ
(硬貨の淵部分の縦のギザギザ) ③微細加工の限界
に挑んだ微細点加工(転写をふ背防ぐ細かい点(ドット)
④切削加工の限界に挑んだ微細線加工(日本国の字
の間の細線)等々結構身近なものなのに「見ない」「知
らない」のトリビアでした。

ちなみに勲章製作も造幣局なのですよ。現在は独立
行政法人 造幣局。紙幣は日本銀行ですね。作った硬
貨の流れは造幣局→財務省→日本銀行→市中金融
機関です。紙幣と違って硬貨は回収して鋳潰して再利
用できるために新たな金属を使う量は少なくなっている
そうです。さらに最近では地方自治法施行60周年記念
貨幣があることをご存知ですか。現在発行予定も含め
41件が決まっています。贋金ではありません。

それを語ってくれた高校の先輩、さらに本ブログでも
何度も出てきた桜の通り抜けの造幣局。藤堂藩の里桜
を集めて市民にも開放しようとした、しかも明治16年か
らそうしたメセナな考えを持った造幣局は当時のテクノ
ロジー、文化の最先端の場所だったそうです。例えば、
硫酸(洗浄のため)の製造、コークス(鋳造)、コンパス、
ガス灯等など当時の先端テクノロジーを自作してきた
工場でもあったそうです。

造幣局HPリンク
http://www.mint.go.jp/

様々なことを教えてくれた同窓会でした。ちなみに広島
の高校の近畿地区同窓会で116人、同期8人が集まっ
た機動力はなかなかのものではないですか・・・

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