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鄧小平(下)

「21世紀アメリカの最後のライバルとなった超大
国・中国。本書下巻では経済発展の原動力とな
った広東と福建の門戸開放という実験からストー
リーが始まる。毛沢東時代には考えられなかった
人民公社解体、香港返還と一国二制度の導入と
いった成功を積み重ねながら、時代は天安門事件
へと向かう。武力弾圧のために軍隊出動を命じた
鄧小平は、人民と共産党のあいだに生れた大きな
亀裂をいかに埋めていったのか?
タブーとされていた天安門事件に関する記述が
掲載された中国大陸版は、中国本土で爆発的な
反響を呼び、出版からわずか半年で売上60万部
を突破。一般国民の知らなかった鄧小平と中国の
歴史が本書によって初めて明かされる。最高の
外交関係書に贈られるライオネル・ゲルバー賞、
全米出版社協会PROPSE賞特別賞を受賞した名著」
(本帯の解説より)

中国との外交関係をここで述べるつもりはありませ
んが、鄧小平という人物が三度の失脚から復活した
原動力は個人の理由だけでは説明がつきません。
あたかもビジョナリーカンパニーの「第五水準のリー
ダーシップ」を思い起こさせます。(ジェームズ・コリ
ンズ著日経BP社)

<職業人としての意思の強さ>
・どれほど困難であっても長期に亘り最高の実績を
 生みだすために必要なことは全て行う強い意思。
・偉大さが永続する企業を築くための基準を設定して
 基準を満たさなければ決して満足しない
・結果が悪かったときに窓の外ではなく、鏡を見て
 責任は自分にあると考える

<個人としての謙虚さ>
・驚くほど謙虚で、世間の追従を避けようとして、決し
 て自慢しない
・野心は自分個人ではなく、企業に向ける。
・鏡ではなく窓を見て他の人達、外部要因、幸運が
 会社の成功をもたらいた要因と考える
・魅力的なカリスマ性ではなく、主に高い水準によって
 組織を活気づかせる

以上の面があり、大躍進運動、文化大革命の未曾有
の大混乱(おそらく最大の死者をを出した)後の疲弊
した中国を復活させたと感じます。その後の後継者た
ちが、同じ資質を持っているかどうかは歴史が証明し
つつある気もしますが・・・

おそろしく強硬な面もあるかと思えば、愛嬌がありユー
モアを感じさせる西洋人をも惹きつける人物であった
ことは確かです。それまでの革命家とは異なる現実
主義者でもあります。すさまじい権力闘争の修羅場を
生き抜き、全ては中国の復活のために収斂されていて
場合場合でその目的志向の冷徹さがあったことで、
難事業が成し遂げられました。そしてその後の後継者
の舵取りの難しさもハードルが高くなったとも感じさせ
ます。隣国の現代史を理解していくことの重要さはい
つの世で変わらぬようですね・・・

いよいよ歳末。元氣に暮らしたいものです。

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(夕暮れの伊勢志摩の的矢湾 左はスペイン村)

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(早朝の的矢湾 静寂の佇み)

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