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鄧小平(上)

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」著者であり、世界
的に知られる東アジア研究の権威、エズラ・F・ヴ
ォーゲル氏。彼が長年の学究の末取り組んだのが
「鄧小平」という稀代の変革リーダーを解明すること
だった。10年もの歳月をかけて完成した大作。
日本経済新聞出版社の出版です。

ライオネル・ゲルバー賞、全米出版社協会PROPO
SE賞特別賞受賞。本文1073ページ(上下巻)に
も及ぶものに挑戦しています。

ブレント・スコウクラフト元大統領補佐官も「鄧はタフ
でもあったが、率直で積極的な人間でもあった。
われわれとっ仕事のできる相手であったし、私は
鄧がとても好きだった。彼は世界最大の人口を抱え
る国を現代国家にするという並はずれた役回りを演じ
た」と語っています。

1949年に設立した中国のその後の歩みも描かれ
ています。リーダとしてのありようの一端を考えさせ
られます。上巻の最後に以下紹介する鄧小平の統
治技術として描かれています。多くの犠牲者を出し
た大躍進運動と文化大革命後の統治と中国再生へ
の指針としてのものです。

①権威を持って話し、行動せよ
②統一的指揮命令系統を維持せよ
③軍をゆるぎなく掌握せよ
④新たな道を切り開く製作は、広範な支持を得た上
  で推進せよ
⑤避難を回避せよ
⑥長期目標を踏まえて短期政策を設定せよ
⑦長期目標に役立つ政策を追求せよ
⑧不都合な真実を暴け
⑨大胆であれ
⑩圧力を加え、収まるのを待ち、再び圧力を加えよ
⑪団結を強化し、分裂を最小限に抑えよ
⑫過去の不満を晴らすのは避けよ
⑬実験により保守派の抵抗をかわせ
⑭複雑で意見の分かれる問題を説明するには分か
 りやすい言い回しを使え
⑮根本原則が分かるような、偏りのない説明をせよ
⑯派閥主義を拝し、有能な幹部を選べ
⑰「雰囲気」を読み、具体化せよ

解説をしなければ伝わらないとは思いますが、素で
も分かるものもあります。危機に瀕する組織を率いて
行く上で肝に響いてくるものがあります。

Img_20131116_1545331

(開聞岳 富士に似た美しい姿)

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(幕末に活躍した島津斉彬も愛した仙厳園
  これからに通じるものがある)

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