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「LEAN IN」

読書の秋、先週に引き続き今回は今はやりの
本題名の書を取り上げます。副題がWORK AND
THE WILL TO LEAD(女性、仕事、リーダーへの
意欲」。(日経新聞出版社 著者 シェリル・サンド
バーグ グーグルの副社長を経て、フェイスブック
のCOO。素敵な女性です。内容を要約しましょう。

◆男女平等の現状とあるべき姿
 <現状> 
 195ある独立国の内女性が元首を務めるのは、
 17カ国。世界の議会に占める女性の割合は
 20%。フォーチュン500社でCEOはわずか4%。
 米国では上級執行役員14%、取締役17%。日本
 では、経営執行役員1.1%。

 <いまだに難しい、仕事と子育ての両立>
 彼女が大学に入った1987年。女性たちは仕事
 と子育ては両立できると思っていた。しかし、
 20年立つと男はほぼ全員が仕事をしているが、
 女性は一部はフルタイムの仕事だが、それと
 同数以上が専業主婦。高等教育を受けた女性
 が労働人口から脱落している。子どもと仕事は
 フルタイムの仕事を二つ持つのと同じだ。

 職場はほとんど子供を持つ親のために柔軟な
 制度を提供することが進んでいない。

 <高い地位を目指す女性は少ない>
 女性が責任ある地位に就く能力を備えているこ
 とは確かだ。米国では学位取得者の57%修士
 は60%が女性。トップを目指す意気込みでは
 男女で大きな差がある。CEOになりたいと答えた
 男性36%女性18%(マッキンゼー調査)

 <自信を持てない女性たち>
 インポスター・シンドロームという言葉がある。
 インポスターはペテン師のこと。女性の方がなり
 やすい。女性は仕事の成果を実際より低くみる
 傾向があり、男性はその逆。男子は自分に要因
 を求めるが女性は外部に成功要因を求める傾向
 にある。

 <男は女よりチャンスに飛びつくのが早い>
 グーグルで働いていた時4000人の部下を統括
 していた。その時の経験では、男性はチャンスに
 すぐ飛びつき適性を訴える。しかし、女性は「私に
 務まるでしょうか?」と聞く傾向がある。

 <できる女は嫌われる>
 ハーバードビジネススクールでの実験によると
 成功のケーススタディで、主人公を男にした方が
 女よりも同じストーリーでも好感度が異なることが
 分かった。人間はステレオタイプ(性別、人種、
 国籍、年齢・・・)に基づいて他人を判断する。

 女性が出世競争で押しのけられるのも、女性自身
 が競争から身を引きがちなのもこのバイアスと
 関係があるのではないか。

 <リスクをとることが飛躍のチャンス>
 著者は仕事においては不確実性を受け入れ、むし
 ろ歓迎することを教えられてきた。

 女性は仕事の選択でもっとリスクをとることを考え
 てもいいと思う。女性はある調査によると「必要
 資格や条件を100%満たしていると確信しない限り
 応募しないという。男性は60%程度満たしていれば
 堂々と応募してくるという。

 <ともに力を>
 先進国の女性を取り巻く状況はかつてよりははる
 かに改善されてきた。しかし真の平等のための
 第一歩は、平等が実現していないことを認める。
 次は、ステレオタイプやバイアスが決意をくじき
 信念を揺るがしたことを認めて全力で取り組む。

 この数十年家で働くか外で働くかの選択肢を与え
 る努力をしてきた。選択肢を確保することに目が
 向き過ぎ、女性がリーダーを目指すように励まして
 こなかったのではないか?パートナーが家事や
 育児を分担するようになり、雇用主と同僚から理解
 と協力を得られるようになるまで、女性の真の選択
 肢はない。平等な世界を求める行動には是非とも
 男性に参加してもらわなければならない。


高齢化が進み、労働人口減少が明らかになってき
ている今、女性の活躍には育児、家事の問題はどう
しても解決しなけらばならないことであるのは、日米
間でも全く変わらない現実であることが分かります。

会社においてもダイバーシティ(多様性)に取り組ん
でいますが、サンドバーグさんが指摘している点の
多くを感じるものがあります。日本自身が米国より
高齢化、労働人口の減少が激しく迫ってきます。
したがってこの観点は重要性を増してきていること
は疑う余地がありません。そんなことを読んでいて
思いました。


 

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