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雑草に学ぶ「ルデラル」な生き方

表題の本(稲垣栄洋著 亜紀書房)があります。
よく雑草魂等と生き方に例える話が多いですが、
雑草の本当の生き方はどのようなものでしょうか。

・植物の3つの生き方タイプ
 C型:「コンペティティブ(競争型)」文字通り競争に
    強いタイプ
 S型:「ストレス・トレラント(ストレス耐性型」競争型
    の生えることのできないような過酷な環境に
    適応するタイプ
 R型:「ルデラル(撹乱耐性型)」弱者と呼ばれる
    植物が成功を収める生き方
「ルデラル」とは荒れ地に生きる植物をさします。

・そもそも「強さ」とは
 植物学の世界では雑草は弱い植物とされます。
 そもそも「強さ」とは力が強いばかりが強さではなく
 て結局「勝利(生き残る)」した方が強いということ
 になります。

・他が嫌う道を進む
 自然界は弱肉強食。強い植物は常に闘いを繰り広
 げます。では、弱い植物はどうすればいいのでしょ
 うか。戦っても勝ち目のない場合、無理な闘いはしな
 いに限るということで、他人の行動パターンと少し違う
 選択をします。沢山の種類の植物が生えるような豊
 かな森に雑草の姿はありません。空き地だったり、
 道端だったり、雑草以外の植物が生えていない場所
 ばかりです。ちゃんと場所を選んでいるのです。

・オンリーワンはナンバーワンである
 マーケティングの世界でニッチ戦略というのがありま
 す。ニッチはもともと生物学の分野の言葉で一つの
 ニッチには一つの種しか住むことが許されないという
 使い方をされます。つまりその環境でナンバーワンし
 か生きられないということです。いかに適応(変化)の
 チャンピオンになるか・・

◆ルデラルの戦略
・チャンスを捉えてスピードで勝負する
 成功にとって一番重要なのは発芽のタイミングです。
 雑草にとって重要なのは競争相手となる大きな植物
 がいないことである。雑草の多くは光が当たることで
 芽を出します。わずかな差が弱者の生き残りです。

・多様な種でチャンスを広げる
 スピードは大切ですが、早すぎるリスクもあるので、
 例えばオナモミというトゲトゲのあるセータ等にひっ
 つく子供の頃経験したものがありますね。その種は
 空けると二種類の種が混ざり、速攻型と遅行型のが
 あり、速効型が失敗しても、後からのタイプがバック
 アップするようにできています。

・小さな成功を繰返す
 植物は巨大な木から小さな草へ進化しました。特に
 一年草とよばれるライフスタイルは最も進化した形態
 だそうです。ルデラルが短い命に進化したのは、
 目的を全うすることに明快です。つまり花を咲かせて
 実をつくる目的に沿って、短くなると不測の事態に出
 くわすリスクが少なくなるというメリットを持っています。
 期間を区切り小さな目標を確実に達成することに
 徹しているということです。

・自ら変化しても目的は失わない
 雑草は環境に合わせ体の大きさを何百倍にも変化さ
 せていきます。豊かになれば大きく、厳しければ小さ
 く対応していきますが、花を咲かせ、実を作る目的は
 見失うことがありません。農作物は肥料の微妙な
 コントロールがないと確実に実を付けることが無いの
 と対照的です。

・踏まれても立ち上がらない
 雑草は踏まれたら立ち上がらないことが多いです。
 踏まれることが多い場所では、そのままの姿勢で
 無駄なエネルギーを使わず、目的である花を咲かせ、
 実を付けることを最優先させます。

いかがですか?弱者が種を継続していくこと(花を咲か
せ実を作る)の目的をとことん追求して進化した姿(戦略)
が見えてきます。自分の生き方にも、ビジネスにも参考
になる「ルデラル」でありました。

201304011323411

(ルデラル的ではありませんが、ソメイヨシノは美しい・・・
 大阪市内大川ほとりの桜の名所4月1日撮影)

 

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