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イザベラ・バード

「イザベラ・バード(Isabella Lucy Bird, 結婚後は
Isabella Bird Bishop夫人, 1831年10月15日 -
1904年10月7日)はイギリスの女性旅行家、
紀行作家。明治時代の東北地方や北海道、
関西などを旅行し、その旅行記"Unbeaten
Tracks in Japan"(邦題『日本奥地紀行』『バ
ード 日本紀行』)を書いた。」(ウィキペディア)

先日BSの録画で「にっぽん微笑みの国の物語」
~時代を江戸に巻き戻せば~を何となく見ている
とイザベラ・バードの話が出てきました。世界を
19世紀後半に旅し、日本へは1878年6月~9月
に47才で東北地方から北海道を訪ねています。
明治11年に西洋のご婦人が通訳一人を伴い
東北の奥地まで入り込んで旅行記を書いている
こと自体が驚きです。最初は日本人の風体や貧し
さを中心に書いていますが、やがて日本人が持つ
穏やかさ、礼儀の良さ、安全な治安状態に驚き
と好奇心を募らせていきます。
<ウィキペディア紹介文>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89

NHKでは、貧乏を苦にすることなく、理想をひた
すら追い求めるのではなく、「昔から続く日々の
確かな営みに裏打ちされた笑顔の国」として
一神教の世界とは異なる庶民の風土・文化と
して西洋人が捉えていることを紹介しています。

私たちが捉えている常識とは異なり、江戸時代
の農民の生活が色濃く残っているこの時代の
人々は決して抑圧された庶民ではなく、むしろ
貧乏ながら身の丈に合った幸せな生活をして
いたのかもしれません。

そして、イザベラは旅行記に「私はそれから奥地
や蝦夷を1200マイルに渡って旅をしたが、まった
く安全でしかも心配もなかった。世界中で日本
ほど婦人が危険にも無作法な目にもあわず、
まったく安全に旅行できる国はないと信じている」
と書いています。富国強兵を進め、一等国を目指
したその後の日本の方が庶民が苦労を強いられ
る時代に入って行くのでしょう。

旅に憧れ、自らが米国、カナダ、日本、朝鮮半島と
回ったイザベラ・バードの人物像に興味を持ちます。
番組では同署を卒論にした英国女性が同じ道を旅
する趣向を凝らしています。辿った旧街道はとても
細く山奥にあり心細いものがあったと思います。
「日本における人跡未踏の旅」という直訳にあるよう
に神秘の国日本の奥地を見るという好奇心にあった
ことは間違いないでしょう。それらを本にして西洋に
伝えるという仕事に情熱を持ったと思います。その
仕事が今日当時の日本の庶民生活を知る上で重要
な資料になっています。

そこには間違いなく江戸時代と大きく異ならない
世界があったのでしょう。貧乏だが穏やかで思い遣り
に満ちた庶民の姿があるのでしょう。微笑みを忘れ
ないことも確実に今日まで継承されてはいるものの、
旅行記が書かれた後、確実に軍事一等国から敗戦、
経済一等国へそして停滞する現在の日本を見直す上
で必要な要素の気もしますね・・

201212041616571

(京都 飛雲閣)


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