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「スマート・エイジング」という生き方

10月を迎えました。短い期間ではありますが、春
と同様に爽快な空気の季節です。これから日々
の移ろいが早く、あっという間に歳末になっていく
気がします。

さて、今回は「50才からの生きかた」の中心
的なテーマの一つでもある年齢を重ねることを
そして老いの入り口でもあることをどうしても感じ
てしまう時、どのように捉えて、どのように対処
していくべきか・・について多くの講演や本が
出されています。それらの中で共通項であると
筆者が感じる本に出会いましたので、そのあらすじ
をご紹介することにします。

(1)アンチエイジングへの疑問

アンチエイジングという言葉がサプリメント等の
広告にも出てきます。これは産業革命以降
人間を精密機械のように見なす価値観が根強く
あります。米国でも老いを見にくいものと見なす
雰囲気は確かにあるようです。私たち仏教・儒教
の歴史にはぐくまれた人間には素直には受け入
れられないものがありますね。

そこで、加齢にそって心身には色々な面の変化
があり、そういう変化に賢く対処する生き方を考え
ようというのが、それを考え続けることでもっと
成長しようという意味合いを込めたものが「スマー
ト・エイジング」という言葉です。(扶桑社 川島
隆太、村田裕之共著)

(2)スマートエイジングのための7つの秘訣

 ①生活習慣病予防のため有酸素運動をする
 ②転倒・骨折予防のための筋力トレーニングをする
 ③脳を活性化させるための脳トレを行う
 ④メリハリのある生活ができるよう、仕事をして年金
   以外の収入を得る
 ⑤他人の役に立つことをして精神的な充足感を得る
 ⑥日々の生活に張りが出るような明確な目標をもつ
 ⑦好きなことに取り組み自分らしく生きる

(3)医学的・脳科学的観点から見た4つの条件
 
 ①認知面 脳を使う習慣をもつ
 ②運動面 身体を使う習慣をもつ
 ③栄養面 バランスのとれた食生活をもつ
 ④社会性の面 人と関わる機会や習慣を持ち続ける

(4)脳の前頭前野

脳の前頭前野は最も高次な機能が宿る分野で、
大脳の体積の30%を占めます。この前頭前野の側面の
上側を背外側前頭前野という記憶、学習、注意力の
制御、行動や感情の制御、様々な意思決定を司どり
ます。

その中でもワーキングメモリー(作業記憶)とよばれる
「理解、学習、推論などの認知的課題の遂行中に情報
を一時的に保持し操作するためのシステム」コンピュ
ータを知っている人ならば理解しやすいですね。

もともとこのメモリは少ない上に加齢とともに減少
してしまいます。ここがポイント!同時並行で作業が
できない物事をじっくり考えられないという皆さん覚え
があることが起きやすくなるそうです。

(5)作業記憶トレーニング
 
前頭前野を鍛えるためには、数を数えたり、単純な
計算をしたり、文字や文章を書いたり読んだり、
とても単純な行為が計算機能以外の認知能力を
向上させる(移転効果)があることが分かっています。

もうひとつは読書、料理、美術館に行くなどの文化的
趣味を持ったり、社会的な活動を見つけて「生きがい」
や「張り」を持つとより前頭前野機能が向上することが
分かっています。

上記のように今では一般的になっている「生きがい論」
の共通項が肉体にも脳科学的にも裏付けられている
ことを知ることはとても有意義です。

後はこうして分かっていることを50代の内から
「習慣化」できることが重要です。「習慣化」は根気が
必要です。でもその選択は自分自身の中でしか出来
ないこともまた事実。情報は世の中に溢れていながら
実行するは自分自身なのですね~

201210010516231


(10月の初旬の台風一過の朝の光景です。自宅の近く
の畑でもこんな素晴らしい夜明けがあります。思わず
感動の風景を切り取りました。)

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