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2012年10月の投稿

2012/10/21

バーナード・リーチという人

先日ちょっと時間を作り夫婦で高島屋の「バーナード
リーチ展」に行ってみました。聞いたことのない人物
(1987-1979)でしたが、その陶芸作品や生き方は
長命も含めなかなか魅力的でした。

http://www.takashimaya.co.jp/store/special/mingei/bernard.html

生誕125年の英国生まれの陶芸家。香港に生れ、
幼児期を日本で過ごしたリーチは、英国の美術学校
で学び、22才の時に日本への再訪を果たします。
白樺派と混じるうちに民藝運動の柳宗悦と知り合い
日常生活の中で芸術を捉える視点を持ちます。楽焼
の絵付け体験から陶芸に興味を持ったリーチは六世
尾形乾山に入門し陶芸家の道を志します。


日本に10年滞在したのち1920年に濱田庄司を伴って
英国に帰国し、セントアイヴスに登り窯を築きました。
リーチの目指した「東洋と西洋の美の融合」は近代
日本の陶芸が進むべきひとつの指標となりました。

リーチは益子、出雲、小鹿田(おんた)など各地の窯
を巡り職人たちと交わり技やデザインを磨いていきま
す。また「バーナードは実用より美学的関心を優先さ
せた純粋芸術としての陶芸に対し、実用的な日用
陶器を作ることを擁護した。彼は陶磁器に重要なのは
絵画的な絵柄でも彫刻的な装飾でもなく、日用品と
しての用を満たす器の形状や触覚だと考えた。この
ため、彼の制作スタイルは1950年代から1960年代の
ミッドセンチュリーのアメリカ合衆国でカウンターカル
チャーやモダニズム・デザインに大きな影響を及ぼ
した。バーナードは近代的で協同組合的なワーク
ショップを運営して、一般大衆向けの手作り陶磁器
のラインナップを制作することを切望していた。世界
中からリーチ・ポタリーに陶芸家が弟子にやってきて、
リーチの様式と信念を世界に広げていった。」ウィキ
ペディアより

引用がくどくなりましたが、要は実用の中に「美」を
見出す姿勢に共感します。さらには機能するものに
装飾を施す「職人」の精神、匠の技、生涯旅を続け
て自分を触発していくこと、リーチ考案による書斎
(和風8畳程度)も実に私の感性に合うものでした。

また、宗教的背景もあったようですが、「東洋と西洋
の融合」という活動は芸術や文化の多くの面でこれ
からも進めて行きたいですね。文化・藝術の振興は
経済的な力が背景にあるときに起こってきています。
それを日本が持ち続けることが条件なのです。しっか
り仕事していかなきゃネ・・・

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2012/10/13

コーヒーの効用

コーヒーは生活の一部、あって当たり前の方は多い
と思います。私もその一人です。先日の日経新聞
を読むと嬉しい記事がありました。カフェインの持つ
覚醒機能ぐらいだとずっと思っていました。

肌のシミ予防やメタボリックシンドロームの改善、抗
炎症作用があるそうです。コーヒーに含まれる注目
成分の一つ目はポリフェノールの一種である「クロ
ロゲン酸類」です。ポリフェノールは野菜や果実の
植物に含まれていて身体に含まれていて身体の
様々な機能を向上させ、いわゆる「身体のサビつき」
を防ぐ抗酸化物質です。ある調査では首都圏に住む
主婦の摂取するポリフェノール類のうち47%をコーヒー
からというものがあります。紫外線によるシミが少な
いことも分かっています。

二つ目は御存じ「カフェイン」です。カフェインそのも
のは劇薬ですが、適量は脳の活動を活性化したり
疲労感を程良く抑えてくれたり内臓脂肪をの減少を
促進したり肝臓や脳を炎症から保護し肝がんやアル
ツハイマー病の予防効果もあるとされています。

ここまで素晴らしいものとは今まで知りませんでした。
ふくよかな香りのアロマ効果がリラックスや逆に
仕事へのスイッチとして、毎日本当にお世話になって
います。仕事場ではインスタント、家庭ではドリップ
新幹線の車内でも回数券で飲んでいます。

コーヒーをウィキペディアで調べてみると、
「更に、石油に次いで貿易規模が大きい一次産品で
あるため、経済上も重要視されている。大体北回帰線
と南回帰線の間(コーヒーベルト)の約70箇国で生産
され、アメリカ、ヨーロッパ、日本など全世界に輸出さ
れている。
現在見られる「焙煎した豆から抽出したコーヒー」が
登場したのは13世紀以降と見られる。最初は一部の
修道者だけが用いる宗教的な秘薬であり、生の葉や
豆を煮出した汁が用いられていた。しかし、焙煎に
よって嗜好品としての特長を備えると一般民衆へも
広がり、1454年には一般民衆の飲用が正式に認め
られ、中東・イスラム世界全域からエジプトまで拡大
した。 オスマン帝国トルコからバルカン諸国、ヨーロッパ
には、16世紀に伝わり、1602年のローマ以降、17世紀
中にヨーロッパ全土に伝播した。北米には、1668年
ヨーロッパからの移民によって伝わった。

日本へは18世紀末にオランダ人が持ち込み、最初の
記録は、1804年の大田南畝による。抽出法も工夫
され、挽いたコーヒー豆を煮出して上澄みを飲む
トルココーヒー式の淹れ方から、まず布で濾す方法
(1711年フランス)が開発され、布ドリップ(ネルド
リップ)の原型となった。これに湯を注ぐ器具として、
ドゥ・ベロワのポット(1800年頃フランス)が考案され、
現在のドリップポットに至る。この他にも、パーコ
レータ(1827年フランス)、コーヒーサイフォン(1830年
代ドイツ)、エスプレッソマシン(1901年イタリア)、
ペーパードリップ(1908年ドイツ)などが開発され、
多様な飲み方が可能となった。」

というわけで、コーヒーという人生の友ともいうべき
存在はまだ日本では200年ぐらいのものですね。
これからもずっとお世話になるコーヒーをよく知って
おくことも大切なことですね。

009

(西丹沢でシーズンが終わったキャンプ場:
 寂しさと誰もいないスッキリ感が混じる。
 台風の影響で雨・風を心配しながら
 も楽しむ)
011

(西丹沢にある箒杉 天然記念物 
 古木には何かが宿っている気がする)


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2012/10/07

「スマート・エイジング」という生き方

10月を迎えました。短い期間ではありますが、春
と同様に爽快な空気の季節です。これから日々
の移ろいが早く、あっという間に歳末になっていく
気がします。

さて、今回は「50才からの生きかた」の中心
的なテーマの一つでもある年齢を重ねることを
そして老いの入り口でもあることをどうしても感じ
てしまう時、どのように捉えて、どのように対処
していくべきか・・について多くの講演や本が
出されています。それらの中で共通項であると
筆者が感じる本に出会いましたので、そのあらすじ
をご紹介することにします。

(1)アンチエイジングへの疑問

アンチエイジングという言葉がサプリメント等の
広告にも出てきます。これは産業革命以降
人間を精密機械のように見なす価値観が根強く
あります。米国でも老いを見にくいものと見なす
雰囲気は確かにあるようです。私たち仏教・儒教
の歴史にはぐくまれた人間には素直には受け入
れられないものがありますね。

そこで、加齢にそって心身には色々な面の変化
があり、そういう変化に賢く対処する生き方を考え
ようというのが、それを考え続けることでもっと
成長しようという意味合いを込めたものが「スマー
ト・エイジング」という言葉です。(扶桑社 川島
隆太、村田裕之共著)

(2)スマートエイジングのための7つの秘訣

 ①生活習慣病予防のため有酸素運動をする
 ②転倒・骨折予防のための筋力トレーニングをする
 ③脳を活性化させるための脳トレを行う
 ④メリハリのある生活ができるよう、仕事をして年金
   以外の収入を得る
 ⑤他人の役に立つことをして精神的な充足感を得る
 ⑥日々の生活に張りが出るような明確な目標をもつ
 ⑦好きなことに取り組み自分らしく生きる

(3)医学的・脳科学的観点から見た4つの条件
 
 ①認知面 脳を使う習慣をもつ
 ②運動面 身体を使う習慣をもつ
 ③栄養面 バランスのとれた食生活をもつ
 ④社会性の面 人と関わる機会や習慣を持ち続ける

(4)脳の前頭前野

脳の前頭前野は最も高次な機能が宿る分野で、
大脳の体積の30%を占めます。この前頭前野の側面の
上側を背外側前頭前野という記憶、学習、注意力の
制御、行動や感情の制御、様々な意思決定を司どり
ます。

その中でもワーキングメモリー(作業記憶)とよばれる
「理解、学習、推論などの認知的課題の遂行中に情報
を一時的に保持し操作するためのシステム」コンピュ
ータを知っている人ならば理解しやすいですね。

もともとこのメモリは少ない上に加齢とともに減少
してしまいます。ここがポイント!同時並行で作業が
できない物事をじっくり考えられないという皆さん覚え
があることが起きやすくなるそうです。

(5)作業記憶トレーニング
 
前頭前野を鍛えるためには、数を数えたり、単純な
計算をしたり、文字や文章を書いたり読んだり、
とても単純な行為が計算機能以外の認知能力を
向上させる(移転効果)があることが分かっています。

もうひとつは読書、料理、美術館に行くなどの文化的
趣味を持ったり、社会的な活動を見つけて「生きがい」
や「張り」を持つとより前頭前野機能が向上することが
分かっています。

上記のように今では一般的になっている「生きがい論」
の共通項が肉体にも脳科学的にも裏付けられている
ことを知ることはとても有意義です。

後はこうして分かっていることを50代の内から
「習慣化」できることが重要です。「習慣化」は根気が
必要です。でもその選択は自分自身の中でしか出来
ないこともまた事実。情報は世の中に溢れていながら
実行するは自分自身なのですね~

201210010516231


(10月の初旬の台風一過の朝の光景です。自宅の近く
の畑でもこんな素晴らしい夜明けがあります。思わず
感動の風景を切り取りました。)

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