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変動帯とは

先日ある会の講演で「地球目線で未来をデザイン
する」という題で京都造形芸術大学の竹村真一
教授の講演を知りました。東日本大震災を契機に
した興味深い内容でしたので紹介します。改めて
大きく掴むことの大事さを認識しました。

◆「浮動する大地」に生きる日本
 地震があまりないシベリア、ヨーロッパ、アメリカ
 大陸等のような「安定大陸」とプレートに境界上に
 あって地震や火山活動が多い「変動帯」に分けら
 れ、日本は4つのプレート境界にあり、世界で最も
 動きの激しい太平洋プレートも含まれている変動帯
 にあってマントル対流という流体の上に浮かんで
 浮遊する大地であるという皆さんが知っている事実
 を改めて認識する必要があります。
 
 一方でダイナミックに活動する地震や火山活動は
 同時に植物の生育に必要な窒素、リン、鉄などの
 ミネラルを大地に提供します。

 したがって「生きている地球との共生」ということが
 必要ということを今回肌身で感じるに至りました。

◆東日本大震災で問われたこと
 地震、火山活動の非常に盛んなところに54基もの
 原発があり、そのすぐ近くに3000万人もの首都圏
 があるのは世界の中の非常に特異的な状況です。

 日本のように変動帯に生きる民は、揺れ動く大地
 恵みをもたらす大地という内部までえ含めた形の
 地球目線に立った地球環境論を語らなければいけ
 ないと思います。

 日本は洪水時の河川水位よりも低く非常に冠水
 リスクの高い国土の10%の沿岸土地に人口の50%
 集中し、資産の75%が存在する国なのです。沿岸
 土地のリスクは世界普遍的な問題です。

 日本が東日本大震災を契機に防災、減災性の強い
 エネルギーシステムに基づいた都市文明のデザ
 インができたら人類全体のためになるものです。

 原発も本来のリスクマネジメントを絶対安全神話に
 よって覆い隠してしまったことが人災といわれる
 ゆえんです。原発の是非を超えた地球と言う星の
 本質にふさわしいエネルギーシステムを構想すべ
 き時だと思います。

◆文明のデザイン
 「変動帯パラダイム」ともいうべき新しい地球科学に
 基づいて被害を最小に食い止め、かつ恵みを享受
 しながら生きていくことが重要。ライフサインを多層
 化し、最小限の命の安全保障は自前でやっていけ
 る自立分散、多様性を回復していくことが大切。

 リスクを抱えながら二度とこんな犠牲を出さない
 もっと創造的な、クリエイティブな町、新しい国土、
 新しい地球を創っていくことこそ本当の鎮魂の杜
 づくりだろうと思います。

 イノベーションは技術革新といわれますが、経済
 学者シュンペーターによりますと本来「旧結合
 の破壊と新規結合の創造なのです。

プレートテクトニクス理論や宇宙の観測が驚異的
に進んで今日の地球がどういう位置づけにあるか
が解明されたのはついこの30年ぐらいです。です
から「変動帯」の上で浮遊している大地に住む日本
人だからこそ、マクロな捉え方で世界に貢献するこ
とができるのでしょう。シュンペーターの言葉に引用
はまるで取り巻くビジネスの状況を言われている
ようでありました。ドキッ・・・

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