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偽リーダ論

宋 文洲氏はソフトブレーン社の創業者であり会長
で有名な方です。1963年に中国で生れ北海道大学
に留学した後、土木関連の解析ソフトを開発した後
営業のプロセスマネ-ジメントに着目してコンサル
会社ソフトブレーンを設立して2005年に一部上場
すると会長に就任した人物です。

彼のメルマガは愛読していますが、今般「偽リーダー
論」というのがありました。私も経営の一端を担った
立場でこの話は戒めとして重要だと感じました。
一部引用します。
  私にはリーダー論を語る資格がありません。今の
 自分はリーダーではありませ> んし、リーダーとし
 ての過去の経験もとても浅く組織も小粒だからで
 す。

  しかし、私はたくさんのリーダーと友人であり、お
 付き合いを通じて彼らを身近に観察し本音を聞き
 だす機会がたくさんありました。この友人達には
 世界でも著名な企業のトップも居れば政治家も居
 ればスポーツや芸能の監督も居ます。

  小泉元総理の話ではありませんが、まさに「人生
 はいろいろ、リーダーもいろ いろ」です。この「いろ
 いろ」にはリーダーのあり方が「いろいろ」あるとい
  う意味だけではありません。「リーダーでもないの
 にリーダーになってしまう」 意味も含まれています。
  だから「リーダー」を語るよりも「偽リーダー」を語る
 ほうが早いと思います。

  ・私用なのに会社の経費を使う
  個人会社、家族経営ならば問題ありません。組織
 をリードし、大きな目標に向かうリーダーにとってこ
 れはモラルの問題ではなく、気持ちの持ち方の問題
 です。要はそんな小さなメリットに目が向くほどの人
 物は大きな意志が持てない ということです。

  ・自分の給料だけが他のメンバーより格別に高い
  よほど明確な業績と特殊能力がない限り、リーダー
 は周りの仲間より抜群に高い給料をもらうべきでは
 ありません。それは嫉妬と言えばそこまでですが、
 人間の潜在心理として東洋西洋を問わず、周りの
 人間はその格別に高い給料の正当な根拠を探そう
 とします。「リーダーは個人能力ではなく組織メンバー
 の能力を活かす」という原則論から見れば、根拠を
 探しにくい設定は組織の戦闘力を阻害します。
  「うちの部長を偉くさせたいから俺は頑張る」という
 オヤジがたまにいますが、それは媚び売りに過ぎま
 せん。組織メンバーはリーダーの成功のために働
 かないのです。

  ・責任を転嫁する
  「俺の管轄ではない」、「俺の判断ではない」、「○○
  が・・・」。不味い結果が出た時の振る舞いは最も偽
  リーダーを見分けるよい瞬間です。他人が逃げる時
 に前進するのがリーダーです。普段大したことができ
 ないならせめて肝心な時にリーダーであることをアピー
 ルしてほしいところですが、細かいことにうるさいわり
 に肝心な時に雲隠れする。こんな人がどうして部下か
 らリーダーとして認められるでしょうか。

  ・高邁なことをよく言う
  仕事も生活も毎日続く単純なものです。高邁な
 理念やスローガンを繰り返しても社員の本音は“飽き
 飽き”です。それよりも組織の目標を確認し、毎日の
 進捗とそのための具体論にエネルギーを注ぐほうが
 効率的です。本来、リーダーも社員も高邁な理念で
 仕事していませんし、スローガンよりも活動を通じて
 伝える経営姿勢のほうが心に響くのです。

  社員は冷静な分、本質を本能的に見抜いています。
 「綺麗ごとだな」、「言っていることをやっていないじ
 ゃん」と冷めているのです。特にリーダーが私心のため
 に公費を使ったり、格別に高い給料を設定したりすると、
 ますます社員の冷静判断を証明する結果となり、リーダ
 ーシップがとても成り立ちません。

  本日は取りあえずこんなところにしようと思いますが、
 感想と言えばまだまだたくさんあります。皆様のご反応
 をみて続けるかどうかを考えます。

 最近よく思い出すリーダーの言葉があります。上場
 したばかりの私は、2001年、伊藤忠の丹羽さんのところ
 にご挨拶に行きました。「宋さん、お金ができたら奥さんに
 渡しなさい。そんなものがないと思ったほうが良い仕事を
 する」と言われました。

 その当時、意味がよく分かりませんでしたが、10年後
 の今、やっと分かってきました。リーダー論が難しいのは
 ここなのです。経験が足りないと分からない境地が多いの
 です。

いかがですか?一定の立場、経験のある方なら賛否は
ともかく、議論のネタになる話題ですね。日々の行動の積み
重ねの中でリーダのあり方は難しく正解はないと思います。
いろいろな原則に触れながら自分なりのやり方を見出して
いくのでしょう。そんなことを感じました。

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