« ニューズウィーク誌の面白さ | トップページ | 住吉大社の初辰まいり »

日本の復元力

中谷巌さん(三菱UFJリサーチ&コンサルティング理
事長)は、バリバリの経済学者で細川内閣、小渕内閣
で経済戦略を担当し、市場を重視する経済を主導して
きたともいえる著者が「資本主義はなぜ自壊したのか
「日本」再生への提言」で、資本主義が唯一絶対では
ない懺悔の書を一年半前に出した時、感慨を持って読
んだ記憶があります。

今、ニュースやビジネスの場において、「失われた
10年、20年」「閉塞感」「厳しい経営情勢」「デフレ」
「減収減益」「自殺者の数」などネガティブなキーワー
ドに満ち溢れていることを実感します。

著者も「巷には悲観論が蔓延している。政治の低迷、
年金不安、就職難・・・・・。しかし、「日本は必ずや
蘇る」。その一歩は、「自分たちが何者なのか」を知る
ところから始まる。」と言っています。一億総悲観の時代
なので、今未来は明るいという主張や本が多くなって
きているとも感じます。

「歴史を学ぶことは未来を作ること」で見えてくると
いいます。私自身もこの数年すごくそのことを痛感し
ています。著者の言葉を続けます。
・日本は非西洋世界にあって、ほとんど唯一、西洋
 の植民地にならなかった国
・縄文時代以来一万二千年の長きにわたって異民族
 に征服されなかった。そんな国は先進国にはない。
・「同一文明、同一国家」のため、他国とは社会構造
 が全く異なる国になった。
・コロンブスのアメリカ大陸発見以来、西洋諸国による
 世界征服が始まったが、明治維新後、富国強兵化を
 図り、わずかの間に一等国の仲間入りを果たし、その
 後第二次世界大戦において、完敗した。しかし、戦後
 世界第二位の経済力を付け蘇った。
・西洋の指導者たちから見ると「一体これは何なのか?」
 にもかかわらず、「不思議の国日本の異質論」にすぐ
 与してしまい、調子が悪くなると「やっぱり日本はダメだ」
 と総悲観論に覆われてしまう。
・それは、指導者たちが日本の本当の実力を理解してい
 ないことから起こる。何故か?「自虐史観」を刷り込まれ
 ているからである。
・本当に「自分たちは何者なのか?」「世界の中でどの
 ような位置を占めているのか?」「日本に何ができるの
 か?」を日本人が自分のルーツを見極め、自らのアイデ
 ンティティを見極めていく必要がある。
・その結果は「実はそう悲観する必要はない」というメッ
 セージになる。

タクシーの運転手さんと会話しても、仲間同士でも、
ビジネスの場でも、多くの日本人が「このままではまずい」
と感じている今、歴史に接する機会を増やし、反省ばかり
の自虐的な考えだけでなく、必要な楽観的な味付けをして、
将来に進みたいと多くの人が考えているのではないだろう
か・・・・・

ちょっと読んでみることをお勧めする本です。
「日本の復元力」-歴史を学ぶことは未来をつくること」
(ダイヤモンド社) 中谷巌 著

|

« ニューズウィーク誌の面白さ | トップページ | 住吉大社の初辰まいり »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37225/48608951

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の復元力:

« ニューズウィーク誌の面白さ | トップページ | 住吉大社の初辰まいり »