« 井上陽水 | トップページ | 体のこと »

海軍反省会

PHP研究所から「海軍反省会」という日本海軍中堅
幹部の肉声を400時間にわたって録音したものを
抜粋した本が出ています。NHKスペシャルでも同様
の題名で放映されたものがあって見ていました。

読み進めるんでいくのも骨が折れるものではありま
すが、私のひとつのテーマに関連するので読みまし
た。この主題はなぜ無謀なアメリカとの戦争を止める
ことができなかったのだろうか?それぞれの戦いは
もっとよい方法はなかったのか?という点が以下の
項目で語り合っています。
1 開戦の是非
2 国防方針
3 戦争準備
4 戦時配員
5 作戦概要
6 海戦思想
7 統卒関係
8 人事・教育問題
9 思想のない教育・適材適所一辺倒の人事配置
10 戦備充実は何故戦争抑止力となりえなかったか

いろいろ難しい言葉が並んでいますが、今日の会社
組織にもそのまま当てはまるものが、当時の優秀な
海軍中堅将校の生の肉声を聞いて感じるものが多く
ありました。結局は人作りがうまくいっていなかった
というところに意見が一致しています。記憶型の人
ばかりになり、思考型の人が遠ざけられたと・・・

海軍としては、対米戦争の勝ち目はないと踏んでい
たにもかかわらず、当時の空気、特に陸軍急進派に
勢いに流されていく姿を証言しています。このことは
声の大きい、上層部の息のかかった人物に逆らえな
い現代の会社組織に酷似しています。

トップ層の人間関係と人見知りなしがらみの中で、
意見を言わずに済ましてしまおうとする空気は、
何というか現在に通じる重苦しさを感じます。

戦争をするのだったら、反対して内乱になるよりは
今の時点(昭和16年12月)で開戦する方が、内乱
後に付け込まれるよりましだという論理、戦争のシ
ミュレーション、物資の冷静な比較、出口戦略(戦争
の終わらせ方)等々、ほとんど議論のないまま戦争
突入する姿、今でも通じる「勢いに流される体質」を
見出さずにはいられません。戦後の経済成長、追い
つく目標のあるうちはひたすら頑張る気風は決して
悪いものではありませんが、人口が減り、先行きに
自信の無くなる今、これからの日本が第三の敗戦
にならぬようにしっかり歴史に学び、前進していくこ
とが大切だと感じる今日この頃でありました。

超硬い内容になりました。山崎豊子の「不毛地帯」
通産官僚の熱い思いを描く「官僚たちの夏」等勢い
と自信を無くした日本人しっかりしろ!という思いと
同時に歴史を学び、同じことの繰り返しの愚を避け
て前進したいものですね。近・現代史をもっと日本
人は知らなければ、どんどんずれていってしまうと
感じます。素晴らしい日本の自信を取り戻し、未来
を切り開くことを願ってやまぬ気持になりました。

|

« 井上陽水 | トップページ | 体のこと »

コメント

陸軍に押し切られ、流されて始まった戦争の犠牲は、あまりにも大きく、絶対に繰り返してはいけませんね。

投稿: 撫子 | 2010/02/21 23:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37225/47626525

この記事へのトラックバック一覧です: 海軍反省会:

« 井上陽水 | トップページ | 体のこと »