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2009年3月の投稿

2009/03/29

野村潤一郎さん

「サルが食いかけでエサを捨てる理由」(ちくま
プリマー新書)を書いた野村潤一郎さんの本を
を読みました。野村獣医科Vセンター院長の方
です。

お題は何を言いたいのだろうと目を引くもので
したが、事前の想像と大きく違ったところにさら
に興味をそそられました。「生き物にも心はある
のか」とか、「犬と猫はそれぐらい違う生き物か」
といった日頃考えないようなことで読者をひきつ
けていきます。

「進化と生命の不思議」では、ニッチな空白を埋
めるべく進化が起こっていくことを説明してくれた
りして、進化とは必要が生じた時、爆発的に起こ
るといいます。だから、自分の領域がずっと維持
されていれば、進化が起こらないので、生きた化
石という種も存在するとのことです。

面白いのは第八章です。「生き物の気持ち」と
銘打っています。動物は本能だけで生きている
わけではなく、個性も感情もあって、高等な動物
では文化といったものもあります。人間だけが唯
一文化があるわけではなさそうです。趣味や文化
は生きるためにはさしあたって必要のない行動
のバリエーションです。オウムが人の言葉をマネ
したりとかありますね。無駄かもしれないことが
発展に必要になるかもしれないのです。何だか
仕事でも生きかたにも通じるものを感じます。

捕食される動物は毎日生きた心地がしない?
生まれ変わるとしたら一番不幸な動物は何か?
生まれ変わるとしたら一番幸福な動物は何か?

皆さん何だと思われますか?
以下引用します。

どんな動物も、それぞれ幸福なんじゃないかと
思います。ただし、幸福のパラダイスなどという
のはどこにもなくて、次から次へと起こる困難や
不幸を乗り越えた瞬間が幸福とすれば、たくさ
んの困難が押し寄せる動物がいちばん幸福か
もしれません。
とすると、自分が生きるため以外に、次世代を
残すため、そしてその社会の中で生きていくた
め、さまざまな困難がいちばん多いのはやはり
人間だと思うので、その困難をそのつど乗り越
える勇気と覚悟があるのであれば、乗り越え
るべき困難がもっとも多く押し寄せる人間が、
いちばん幸福なんじゃないかと思います。

なかなかいいことをおっしゃると思いました。
社会生活を営むがゆえにもっとも面倒くさい
人間が一番幸福という逆説的なご説が説得
力を持ちます。私たちが日常生活で大変だと
思うことを全生物としてどうか?と捉えてみる
と面白いですね。

ちなみにタイトルの「サルが食いかけでエサを
捨てる理由」とは、サルがどの季節にどんな果
実があるかを知っていて、ひとカジリで捨てて
しまうおかげで、他の木に登れない動物達が
果実の残りを食べられて、結果木の種子が広
範に散らばって、木にとっても理にかなってい
るという当事者たちが意識していない仕組みが
できているとのことです。説明不足は本新書を
ご覧あれ。とても発想の体操になります。

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2009/03/22

全日本「道をお掃除」協会

最近SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービ
ス)がはやっていますが、地域密着型の中
にジモットというのがあります。
http://www.jimot.com/top

ここ2年くらい休日の早朝にゴミ袋とゴミ拾い
用のハサミ(トングタイプ)を持って散歩に出
ます。一時間ぐらいで近所の通勤路中心に
歩きます。大体一袋は取れます。タバコの
吸殻、缶、ペットボトル、レシ-ト、食べ物の
袋、レジ袋等々たくさん収穫があります。

効用はいろいろあります。腰を屈むのではな
く、膝を少し曲げるとか工夫するとフィットネス
にもなります。ゴミに集中するとストレス解消
にもつながります。ルールは公道上に限定す
ること、資源ごみは自販機等の付属箱に戻す
こと、早朝でも暗いうちは出ないこと(怪しまれ
ます?)、恥ずかしがらないこと。できるだけ明
るい雰囲気で、楽しそうにやること等々です。

協会といっても一人です。シャレの域ですが
世の人が連携したらすごいことになるかもし
れません。以下ジモットの紹介文です。


「今日散歩兼道のゴミ拾いをしていて思ったの
ですが、日本中でみんなが散歩とお掃除を兼
ねてやってみたら、すごいことになるのではな
いかと・・・

まだ、イベントを打つまでにはいきませんが、
みんなが気付いて動いたら、きっと世の中の
治安や人々の気分が変わってくるかもしれま
せん。特に駐車場、空地、農地といった場所
は人がゴミを捨てやすいのでしょう。次から次
へと連鎖反応が起きてたまっていきます。

まあ、協会というのは大袈裟ではありますが、
皆さんの目を引き、結構多くの人の心の中にあ
る「お掃除心」を刺激して、拡がっていくきっかけ
として遊び心で命名しました。
どうなっていくか楽しみでもあります。」

どうぞ、みなさん散歩がてらいかがですか?
そして、ジモットのコミュニティ(全日本「道をお掃
除」協会)にアクセスしてみてください。

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2009/03/15

サンキューパワー

デボラ・ノーヴィルは米国の長寿番組「インサ
イド・エディション」のアンカーを務めている魅
力的な女性です。彼女がつい最近出版して
邦訳された「サンキューパワー」(あなたが変
わる!一日3つの「ありがとう」)(バベルプレ
ス)を読んでみました。

ありがとうモノはたくさん世の中にあり、かなり
共通点がある定番に近いものだと思います。
その中で特徴的で参考になりそうな点をご紹
介します。

「幸せになりたかったら、自分の持っていないも
のに目を向けるのではなく、自分の持っている
ものに目を向けよ」
その効果は
・楽観的になる ・運動するようになる
・独創的な考え方をするようになる
・不幸なできごとから早く立ち直れるようになる
・難題にひるまなくなる ・免疫力が高まる
・気がつき、関心をもつようになる
・大胆になる  ・寿命が延びる
・進んで人の助けをするようになる
・人に好かれるようになる
・心が広くなる  等々

これはポジティブ心理学と呼ばれる分野で活躍
する心理学者たちの研究結果からきています。
こうして幸せになる力が自分自身に備わってい
て、その力は「ありがとう」のひと言から生まれ
ます。

サンキューパワーは人の注意を一見ありふれた
ものに向かわせます。「ありふれたものこそ真の
恵みです。いつも変わらずそこにあるから、私た
ちは見落としてしまうのです。いつもある真の恵
みを当然のものと思ってしまうのです。でも、そ
れこそが一番大切なものなのです。ほんとうに
感謝の気持ちをもっている人はそうしたささやか
な喜びのありがたみを認識し、大切にしています」
とイースタンワシントン大学のフィリップ・ワトキンス
教授は述べています。

サンキューパワーによってヒルダー弁護士はもの
の見方は変わりました。「ありがたいもののなか
にはありがたくないものがあることに気がつきまし
た」携帯電話であれブラックベリー(携帯情報端末)
を片手にいつもメールチェックしてビジネスばかりと
つながっていて、自分の一番大切な妻と4人の子
供とはつながっていなかったことに気がつきました。
そして、出張や市外に出掛ける時以外は持たない
決意をしました。

このように1日3つの感謝を考えていくことで、自分
のもっている大切なものに気づき、そのありがたみ
を味わうことができるようになるというのも素晴らし
いことです。そして、自分のなかにもたくさんの「与
える」ものが存在していて、感謝をして貢献していく
外へ向かうエネルギーが生まれてくるんだという
前回の「与え好きの法則」にリエゾンする締めくくり
ができそうです。それこそ「サンキューパワー」にあ
りがとう、ということになりました。


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2009/03/08

与え好き

サクセスクラブの元祖田口誠弘さんからメール
をいただきました。原克之さんというビジョンア
ーティストというジャンルをやっておられる方で
す。「与え好きの法則」という内容の本をインタ
ーネットでダウンロードして読めるようにされて
おられます。

早速、読んでみると「なるほど、こういうことだっ
たのか!」という発見がありました。本田健さん
が「与えた奉仕の量=得る報酬」と書いていま
す。そういうことを自然に行動している人もいま
す。しかし、わが身を振り返ってみるとなかなか
できるものではありません。どうしても見返りを
イメージしてしまう凡夫でもあるわけです。

400ページを超えるページですが、画面で読み
やすいよう大きい字で書いてあり、思わず引き
込まれてしまいます。

・貧乏を直すな。貧乏になった自分を直せ。
・もらうことばっかり考えて、与えることはほんの
 少しだけ。
・自分に一番欠けたいたもの、それは「与える」
 ことだったのです。

・自ら好んで見返りを求めず、先に相手の望む
 喜びを与えると幸せが実感できる。

ここまでは、多くの人が語っているわけですが、
ここから、心理学の理論的背景、お金やビジネ
スとの関係、実践の方法等原さんご自身の経
験を踏まえた、とても皆さんの参考になる内容
と感じます。

「相手が望む喜びを与えつづける」ということが
エッセンスなのです。これが見返りを求める打算
的な行動に結びつくニュアンスが何か引っかか
るものがありました。その行為自身が自分の幸
せにつながることを体系的に説明してもらえたこ
とが納得につながりました。

与え好きになる=幸せの実感
1)自己重要感
2)互酬性
3)返報性の法則
4)認知的不協和

この辺がキーワードです。こうやって理屈っぽく
言わなくても世の中には自然にやっている人
は多くいらっしゃり、こういう人を見習う意味で
も原克之さんが知らせてくれるのでしょう。何と
いっても行動しないことには、与える量が無け
れば始まりません。

さて、ご興味のある方は以下にアクセスあれ。
「与え好き」の法則からダウンロードできます。

http://www.justmystage.com/home/visionartist/index.html

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